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正木諧 (datkids)
2023年9月14日 00:21
昔住んでいた公団の前を歩いた。こんなにミニチュアのような遊具だったろうか。夢の中にいるみたいに不思議な気持ちだが、ぬるい風は確かに頬を撫ぜている。好きだった子の家は綺麗に建て替わるらしい。よく遊んだ友人は、今はもう連絡先すら知らない。そこそこ離れているはずだが、海風は坂を登り僕の元まで届いてくれる。色々な場所に住んだ。色々な場所を故郷だと思い込んだ。だがどの海も違う