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バイとバイとの息子(C)

トンコ

小学校に上がる前、母親は、肘下からか、手首からか、右手がないトンコという女性と一緒にいた。
片手がなかったからオレもよく覚えているが、そのトンコ、母親が寝ている隙にどこかのポケットに入っていたお金を盗もうとしたと珍しく激怒していた事があった。母親が犯行に気付き、未遂で終わったみたいだった。


窃盗はどうでも良いのだが、今考えると盗まれそうになった時、一緒に寝ていたのか、何をしていたのか、よく分からない。バイな母親は、、、と考えてしまう。
既婚者の母親がどこかの部屋で女性と寝る事が度々あるのか?、、、そんな風に考えてしまう。そして、トンコ以外のあの人もあの人も。。。と。

母親の周りには人がいつもいた。おごりグセがあるからなのか、金もないのに子分によく思われたいのか、金の使い方は豪快だった。というより、だらしがなかった。
見栄とストレス解消と教養不足が招く散財だ。

だから金を求めてなのか、身体を求めてなのか、人望なのかわからないが、女性が周りにいつもいた。

詳しく誰と付き合ってたかわからないが、母親を知っている屋台のママと、バイとバイの話をした時の父親のリアクションは間違いがない。

確実にオレの母親は欲求の強いバイだ。


カリフラワーだけは勘弁


父親がケツを向けて何かできてないかな?

と言ってきたことがあった。

25,6歳ごろだったと思う。

白いイボが穴の周りにいっぱいできていた。
調べた結果、

おそらく、

カリフラワー型の尖圭(せんけい)コンジロームだ。

ケツでもほられて感染してしまった感じだろう。
父親がそういう性癖があったことはもう知っていたので、そうとしか思わなかった。

多分そうだ。

いまググって再確認した。

絶対にそうだ。

とにかく父親のケツを見るのも嫌だったし、それを見せてくる父親の感性に吐き気を覚えた。

この絵がオレの記憶から一生消えることがないことを父親は知らない。

責任を取ってほしい。

父親のカリフラワー。

完全に気持ち悪い。


バイな感じ。
普段の言葉遣いも、所作も、今となっては気になるポイントが多々あって、酒が入るとそれは更に強調されていた。

でも、そんな事は全然気にならない。

オレを大事に育ててくれて、感謝しかないが、

カリフラワーだけは勘弁してほしかった。

その後、病院に行って処置したみたいだが、未確認不安物体をオレに確認してもらって不安を取り除こうとした行為は完全に犯罪行為だ。


性癖が少し人と違うけど、優しく、厳しく、
真面目な良い父親だった。




苦しんでいる人に向けて多くのメッセージを届けたい。とりあえず、これから人前で話す活動をしていきます。今後の活動を見守ってください(^^)