見出し画像

#18 対話と協働 〜「Padlet」で授業が変わる〜

生徒に日曜日は何をしているかを聞かれたとき、プリキュアから仮面ライダーのルーティーンから一日が始まりますと答えることにしているオカマサです。子どもたちが一度はたどるルーティーンです。

さて今日は、子どもに委ねてみると、思った以上に考えて行動できるよという話をお伝えします。

3学期の初日に職員に「各学級で道徳の授業をやらせてほしい」とお願いしました。お願いした理由は、昨日の記事で紹介した「GIGAゼミ」での学びがあったからです。

ICTの活用事例を紹介してもらい、これまでに私なりに転用して試してみました。特に私が可能性があると思ったのが、「Padlet」というオンライン掲示板ツールです。これを授業で活用すれば、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実に向けた授業改善につながるのではないかと思いました。

「Padlet」は、自分の意見を投稿し、共有できるツールです。投稿された意見にコメントをつけたり、「いいね」を届けたりすることができ、コミュニケーションツールとしても活用できます。この他にも活用方法は様々なところで紹介されています。

現在、Padletを使って「校長だより」や「学校の様子」を保護者に届けたり、掲示板上で保護者の意見をもらったりしています。この取組は以前の記事でも紹介していました。

先月の入学説明会で、中学生の合唱を聞いた小学生に感想を書いてもらい、その感想に中学生がコメントや入学に向けた励ましの言葉を返すといった交流もしました。

これは使えると思い、これまでも職員には実践事例を紹介したり、職員研修で活用したりしましたが、なかなか浸透していないのが現状でした。ならば、自ら体験、検証して、それを伝えれば浸透するのではないかと思い、ぜひ授業で試してみたいと職員にお願いした次第です。

今日は二クラス目の授業でした。今日の授業で確信しました。やはり「Padlet」は使えます!ポイントは二つです。

互いの意見を共有することができるので、全体で意見を確認することなく、対話が生まれる

これまでもグループで互いの意見を基に話し合い活動を行ってきましたが、対話ができるように教師が意図的にグループを編成するといった作業を行う場合がありました。「Padlet」はグループ以外の人の意見も共有できるので、たとえグループ全員が意見をもっていなくても、他の人の意見を参考に考えることができました。今日は、自由に集まって具体的な意見から一般化する活動を行ったのですが、話しやすい雰囲気が生まれていました。思い切って子どもたちに委ねてみた結果です。

挙手して発言することが苦手な子も自分の意見を表明でき、「いいね」をもらうことで自信がつく

意見をもっていても発言することが苦手な生徒もいます。これまでは、意見をアウトプットする方法として、発言・発表か記述しかありませんでした。今は「文字入力」という方法ができるようになり、これまで表出してこなかった生徒の意見に他の仲間に見てもらい、「いいね」という承認までしてもらえるようになりました。これは大きな自信につながると思いました。

まだ二クラスではありますが、ICTを活用すると確実にこれまでの授業形態が変わると思いました。友達と意見を交わす時間が多い授業は子どもたちにとって楽しいはずです。楽しい授業とは、興味関心がもてる内容も一つの要素ではありますが、このような授業形態を変えることで生まれる楽しさもあり、学びは本来楽しいものであることを子どもたちが実感すれば、自然と主体的な学びにつながります。これからの学校が楽しみです。

ご支援いただける方には、全力で感謝申し上げます(^_^)/