わたしとレモンスカッシュのすれ違い。

ドット柄のレモンスカッシュ。
自販機で見かけると、ついつい買ってしまう。
理由は見た目のかわいさ。ドットラバーとしては見逃すわけにはいかないのだ。

今日も見かけたので買うことにした。

120円を入れ、レモンスカッシュめがけてピッ!

ワクワクしながら取り出し口に手を入れ、
手探りで見つける。あった!

ささ、家に持って帰って飲もおかっ…

あ、あん?!?!!

目を疑った。
目の前に現れたのはレモンスカッシュじゃなかったからだ。そこにあったのは、

『不二家ネクター』だった。

わたしは動揺するよりもイライラが勝つという珍しいパターンを体験した。

「なんでネクターなんだ!!!!!!」
自販機を叩きながら叫んだ。
この時だけは世の中のすべての不幸がわたしに降りかかったような気分だった。

なぜレモンスカッシュのボタンを押して、ネクターが出てきたのか。原因はすぐにわかった。
レモンスカッシュはネクターの隣に並べられていた。つまり、このレモンスカッシュのレーンにネクターを誤って入れていたのだ。そしてそれをした者が犯人であり、原因の、過ちの、諸悪の根源なのだ。
おいレモンスカッシュのレーンにネクター入れたん誰じゃああああああ!!!!!

もうネクターに腹を立てていることにも腹が立って仕方がない。何を言っても手元にあるのはネクターだ。今回はネクターで我慢して、またの機会に楽しみをとっておこう。我ながら切り替えの天才であることに感動した。

レモンスカッシュ!!いつか飲める日まで…!!!

後日談。
わたしはレモンスカッシュに再挑戦するため、再び120円を投入し、レモンスカッシュのボタンであることを確かめボタンを押した。

そして取り出した。
そこに出てきたのは、真っピンクに輝く『不二家ネクター』の姿だった…。

( 完 )

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