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昭和のおせっかいと与える人。

こんにちは。毎日毎日、7つの習慣とレゴ®シリアスプレイ®について考えていると飽きが来るんじゃないかと思われがちですが、毎日毎日、新たな発見があって案外楽しいです。


評価・判断って難しい。

最近、若かりし頃に一緒に働いていた方々に向けてヒアリングする機会がありました。以前にも書いたのですが、その昔はみんな、お客様から「先生」と崇め祀られていた人たちです。同じように歳を重ね、道は違えど会社を素晴らしい組織にしていこうと考えている同志。本当に楽しい対話でした。

もちろん人事の人間として様々な角度で見聞きしていく必要があるのは重々承知しているのですが、人が人を評価・判断するのってとても難しい。ましてや人付き合いや人間性を欠く身としてはなおさらのこと。ただひたすらに愛をもって愛を語るしかないわけです(なんだか少しおかしい方向に・・・)。

もしや昭和への回帰を求めてる?

そもそも会社を好きになるって感覚は必要なんでしょうか。そんな質問を受けることもよくあります。企業で勤め始めたのが35年前。パーパスだのコンプライアンスだの今をときめく横文字などがまだ跋扈していない世の中でもありました。最近で言うなら、このドラマが全盛期に近いのかもしれない。

ドラマは徐々にパワーを失っている感は否めないですが、日本全体が昭和への回帰を求めてる?かのような空気感は嫌いじゃない。しかしながら不適切極まりない世界に戻ること自体を肯定するのは簡単ではないし自分自身としてもするわけにはいかない。なにより今この時代を生きているわけだから。

与える人になること。

おお、話が逸れました。そもそも会社を好きになるって感覚は必要なんでしょうか、でしたね。まあ、嫌いよりは好きであってほしい、というのが率直な考えです。とは言っても、一番気になってしまうのが「自分を好きになってくれるのならば、自分も好きになってもいい」という逆転現象ですよね。

7つの習慣の分岐点でもある私的成功と公的成功との境目はこのような言葉で始まっています。

実りある人間関係をそんなに安易に築けるわけがない。一歩一歩進んでいく以外に方法はないのだ。まずは自分に打ち克って成功していなければ、他者との関係において、公的成功を収めることはできない。

スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣 人格主義の回復」
第三部公的成功 相互依存のパラダイム より引用

これは人間関係について語っているので会社と自分との関係とは違っていると見えるかもしれませんが、言っていることはまったく同じ。自分を好きになり、その自分の判断の結果がどうであれ相互依存しているのだと意識すること。与えられたから与えるのではなく与える人になることなんですよね。

真のおせっかいって?

7つの習慣には信頼口座という考え方があります。銀行口座と同様に増えも減りもします。信頼口座は人間という関係だけでなく組織と人という関係にも大きく影響します。施せば返ってくる。その逆もしかり。そんな信頼口座の残高を多くしていくことこそ、与える人としての生き方だと思います。

だから、真のおせっかいとは信頼口座の残高を増やすことであり、その行為が与える人としての生き方だとも言えますね。35年前、カスタマーエンジニアになるべく入社した精神は今も自分のなかで引き継がれているってことです。そういう意味での昭和への回帰だったら、受け入れてもいいかもです。

最後に。

地獄のオガワの言葉が現代に則しているかどうかはさほど重要ではなく、時代時代の価値観をお互いが理解しあえるかどうかに答えはあるのかもしれませんね。どう考えてみても、昭和も平成も令和も、いや150年前だってそう。生きづらさはさほど変わらないんだし・・・。それでも人生にイエスと言おう。

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