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WHITE CROSS コーポレートブランディングを始める

背景

私のNoteでは、歯科医療に専門特化したヘルスケアベンチャーのWHITE CROSS株式会社の経営を中心に、ベンチャー企業での日々を記しています。

起業してからの7年間、日々、紙を1枚づつ積み重ねるようにサービス群を構築し、コンテンツを蓄積してきました。

WHITE CROSSのサービス群

まだまだ問題山積でサービス群のポテンシャルを活かし切れていませんが、1日1%の改善を繰り返してきた結果、私自身が自社サービスのファンでいられるレベルに達しています。

その一方で、WHITE CROSSの目下の課題の一つが、コーポレートブランディングです。当社のコアバリューの一つが「質実剛健に成果を追求する」です。成果に繋がらないコストを極端に嫌う私の経営方針の結果、自社のコーポレートページに至っては、数年前に私が作った白身の魚のような淡白なサイトがそのまま運用されているという・・・折角、魅力で良い仕事をやっているのに、それが伝わりにくくなっていました。

私は「サービス勝負だし、営利企業は利益を上げるために存在している。お金にならないものに、投資しても仕方ない。」と考えていました。

ところが、ここにきて少し前のステージにおいては問題視されなかった、
・ 採用において、ベンチャー界隈で名前が知られているレイターステージの企業群とぶつかる
・ 歯科内・歯科外企業からの問い合わせのレベル感が上がる

などが増加し、対外的に自社の魅力を伝えてこなかったことが具体的な弊害を生むようになってきました。

「質実剛健に成果を追求する」ためにも、コーポレートブランディングを避けて通れないステージに入ってきたのです。

コアバリュー自体は変わらずとも、その解釈は会社のステージにより微細に変化し続けます。

不足しているのはコミュニケーションの結晶化

この数年、ひたすらビジョンの確立、企業文化の醸成、研修制度・福利厚生の充実などマネジメントの基礎づくりに注力してきたため、WHITE CROSSを体現する社内的なコンテンツは充実していました。しかしながら、それを活かした社内外へのコミュニケーションの結晶化が抜け落ちていました。Apple、ナイキ、スターバックスのような統一されたイメージがない中で、ぼやけた共通見解をベースに、社員がそれぞれに自社を表現をしてきた感じです。

私の好むミニマリスト的な美の基準、経営者としての思考や人としてのあり方・立ち居振る舞いは、会社というコップにたらす一滴のインクのようなものです。その影響を受けながらも、同時に社員一人ひとりが自然と統一感のある情報発信・表現ができるようになっていかなければいけません。

不足しているのは、徹底的に研ぎ澄まされた統一感と深みのあるコミュニケーションセットです。それらは、コーポレートページ/社内外のプレゼン資料/オフィス/社員一人ひとりの思考やコミュニケーションの取り方/個人として生き方にまで反映されていくことになります。

満を持して今回のプロジェクトを開始するにあたり、コーポレートブランディングの支援を行ういくつかの会社とお話をさせていただき、一番「WHITE CROSSを知り、高めよう」という思いを感じさせてくださった、株式会社パラドックスさんに伴走をお願いさせていただきました。

事前ヒアリング

本当は全社員に参加してもらいたいところでしたが、コーポレートブランディングには、とてつもないエネルギーが必要になります。そこで、今回は社内のエースクラスをプロジェクトメンバーとして集めました。(無論、他にもエースメンバーは沢山いますが、人数制限があったためポートフォリオを考えたチーム編成を行いました。)

プロジェクト開始前にパラドックスさんが行ってくれた事前ヒアリングをまとめたレポートに目を通すと、コアバリューと行動規範を重視する企業文化が色こく反映された意見が、各メンバーから上がってきていました。

43ページにもなるレポート

心理的安全性が高く仕事できる。理不尽なことは少ない。パワハラがないし、セクハラもない。嫌なことをいう人もいない。成果を真面目に追っていきましょうね、という感じで、みんな大人。

感情に支配されるのがダサいという空気がある。

いまの会社を作っているのは、歴史、経営学、徳。
ビジョナリーカンパニーを理解すれば、我々の仲間として打ち解けられるんじゃないか。

ここしばらく退職者が少ないのは、楽しみながら仕事ができているから、社会に貢献できているから、ビジョンの共感ができているからだと思う。

人間関係はすごくいい。ホワイトクロスで悪口に遭遇したことがなくて、程よい関係、つながりがある。めっちゃ飲みに行くわけではないが。

会社に行動規範があるのでそこは大切にしている。アプリの開発だけで満足してなくて、しっかりと使われる、価値のあるソフトウェアを作りたい。

正しいことをやればうまくいくわけで、コアバリューやクレドが正しいことをやる時の前提になっている。

レポートを拝読し、この数年間の積み重ねが確実にWHITE CROSSの企業文化の血肉となってきていることを確信できました。私からのインプットは十分なようです。

その一方で、WHITE CROSSの課題についても、様々な意見が出てきました。その中には、やはり「PRが苦手」という意見が複数でてきていました。

それらをまとめると、「ベースはできており、その結晶化のタイミングに入っている」ということです。

Round 1  目線合わせ・目的共有セッション

先週、表参道のパラドックスさんのオフィスをお借りして、第1回のセッションが行われました。

パラドックスの担当者さんがリードしてくれます。流石は、プロの仕事です。

担当してくださっている虎上さん

私自身は、あくまでオブザーバーとして参加します。

創業者の枠を超えて、社員各個人が自然に統一感のある社内外コミュニケーションができるブランドへと進化するためにも、私主導になってはいけません。

活発に意見が出て、拍手がわきおこります

これだけのメンバーの時間を3時間抑えるコストはバカになりませんが、それ以上の価値を会社として得られると確信できる時間でした。

今後、全6回のセッションを通じて、メンバーの意識を「徹底的に研ぎ澄ました、統一感と深みのあるコミュニケーションセット」へと結晶化させていきます。

その先に、真に社内外にWHITE CROSSが正しく伝わるブランドが作り上げられていきます。

当プロジェクトについては、Noteで適時アップデートしていきたいと考えています。

未来が楽しみでなりません。

WHITE CROSSにご興味をお持ちの方へ

WHITE CROSSは、京セラ、トヨタ、リクルート、ファーストリテイリングのような永続性のある偉大な企業を目指しています。そして現在、ベンチャーステージの真っ只中にある小さな苗木です。
今回のNoteで記載したコーポレートブランディングも、まだスタートしたばかりです。未来視点に立って大樹を育てていこうとするWHITE CROSSのあり方に共感してくださる方からのご応募を、心よりお待ちしております。カジュアル面談も大歓迎です。気になられた方は、ぜひ採用ページを覗いてみてください。

WHITE CROSS 執行役員・管理部 部長 永畑のnoteはこちら


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