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東京から京都へ

2019年3月末に東京の事業会社を辞めて、京都に来てもうすぐ半年が経ちます。この半年間、文化・慣習・価値観の違いなどを目の当たりにしてきましたが、ゆくゆくそのような環境の差にも慣れていくのだろうと考えています。

一方で、東京という世界規模の都市と、(誤解を恐れずにいうと)京都という地方の政令指定都市では、ビジネスをしていく上での機能に差があり、この差を埋めていくことが求められているのではないかと思ってます。

大きく感じている差は以下の3点

・都市として投資が後回しになっている点
先日東京に出張した際、某企業に共同の取り組みについてオファーをしましたが、東京オリンピックが終わるまで待ってほしいと返事をもらいました。人も資源も限りある中で、今は東京を優先したいとのことです。
恥ずかしながら、そのような理由でお断りを受けたのは初めてだったため、衝撃を受けました。
確かに振り返ると、決済サービスの普及なども東京と京都ではかなり時間差があったと思います。これは自治体の条例や住民の情報感度・収入といった要因だけではなく、企業の投資という点で都市間の差ができているのではないかと思いました。
だからこそ、京都においては“京都”が持つブランドを活かし、外資やインバウンド関連の投資を引き出して、都市のサービスレベルを上げていく必要があると改めて感じています(規制緩和や補助金などはまた別の話として)。

・優秀な若手の見える化がされにくい点
京都で新たにWEBサービスやITを使ったサービスを検討する際、地場の企業を優先して使おうと思うのですが、なかなかどこにそのような企業が所在しているかがわかりにくいと感じています。
月刊 事業構想などのビジネス系の雑誌やTHE BRIDGEなどのWEBメディアでも、京都の企業が取り上げられることは稀で、多くは東京のスタートアップやベンチャー企業だったりします。またピッチイベントなども回数が限られているためなかなか接点を持つことができないのが現状です。
そのような背景からも必要とする企業やサービスになかなかたどり着けない課題を抱えています。

・ビジネスコミュニティが形成されにくい点
東京では、ビジネス系のイベントやメディアが主催するセミナーやオンラインサロンの定例会などが頻繁に開催されています。そしてyentaのようなビジネスマッチングアプリもありました。それらを通して新たな人と出会い、自分とは違う価値観や考え方に触れたりすることができていましたし、そこでできた繋がりがコミュニティにもなっていました。また同業のライバル会社同士でも飲むことがありました。
このような活動をすることは、仕事とは違った形で自分を見つめ直すことで、成長へと繋げる機会を得ていたと思います。
一方、京都ではなかなかそのような機会がないように感じています(見つかってないだけかも知れませんが、もしそうだとしたら表面に出にくい気がします)。

どれも、地方都市はそんなもんだよ、とか東京のやり方とは違うから、で割り切れる話かも知れないですが、1日の多くを占める仕事とどう向き合うかや働き方改革やAI・自動化が進む中、空き時間をどう過ごすかは、これからより大きなトピックスになってくると思います。
また京都は大学数・大学生数が多く、本社を持つ企業も多いのに対し、就職の際に京都を離れる人が多いのもこんなところが因果関係があるかもしれないな、とも思ってます。

ですので、これから少しずつ京都のWEB関連や観光系のコミュニティ、イベントなどが開催できたらいいなと思っています。

#インバウンド #ビジネス #東京 #観光 #京都

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