勘違いデジタルトランスフォーメーション、失敗するDXとは
あけましておめでとうございます!
福岡のWEBマーケター木村 正治です。
今回は、いま流行りのデジタルトランスフォーメーション(以下略:DX)についてのお話を、マーケターの目線でしていきます。
この記事のテーマは「DXを促進・取り入れることで失敗するケース」で、特に以下のような方に向いている記事です。
・DXが流行っているから、乗り遅れないように何かしたい
・どうやってDXすれば良いか分からない
・自社にはどんなDXが必要なのか分からない
上記のようなお悩みがあれば、ぜひこの先を読み進めてください。読むことで、ご自身や自社のリソースを無駄にせず、DXについて一歩学ぶことが出来ると思います。
内容については、以下のようなステップでお話しをしていきます。
■お話しする順番
1:DXを勘違いし推進するケースを解説
2:失敗しないDXがどういうものか解説
3:まとめ
では、本題に入りましょう!
「勘違いDX」とは?
まず最初に、DXが流行りだからと言って「知識を付けずに飛びつくと、失敗しやすいですよ」ということをお伝えします。
2020年急速に浸透して、あちこちで聞くようになった「デジタルトランスフォーメーション(DX)」ですが、アナタも「DXしなきゃ!」と考えているのではないでしょうか。
まず一呼吸おいていただきたいのが、DXはどこがやっても成功するものではない、ということです。
アナタ(もしくあ御社)にデジタルツールへの知識、それを扱えるノウハウがなければ一切意味がありません。断言しますが、
デジタル人材がいないのであれば、DXなんてやっても無駄です。
あえて少しインパクトのある言葉をつかいました。
DXした後の会社や業務を回せる人材がいないのに、「とりあえずDX]しても無意味というのは、理解していただける大前提だと思います。
理由について、念のため補足しておきますと。。。DXを取り入れたとしても
・ツールを扱える人材がいないと役に立たない
・分析し企画できる人材がいないと役に立たない
・業務構造を変える変革意識が社内にないと浸透しない
・何のために、誰のためにDXするのか目的がないと意味がない
・DXした後、どうする?がないと進めない
上記のような理由から、DXを取り入れたとしてもちゃんと「先を意識して戦略を立てておかなければ」機能しないため注意してほしいです。
と、このnoteを私が書こうと考えたキッカケとして、DXの本質を捉えずにDXを進行してしまい、お金やリソースなどの資源を無駄にする企業さんが出るんじゃないかと感じたからです。
なぜなら、日本でいまよく言われているDXは「海外と比べダウングレードした状態」のものだからです。
簡単に言えば、導入のハードルを業務レベルまで落とすことで、「ほら、デジタル化したからDXでしょ」と言いやすく、見えやすくされた「ジャパニーズDX」です。
「DXを餌にした商売ブームが起きている」ということです。
なので、DXの本質を理解してもいない、DXできる人材がいないのに取り入れても意味がないんです。
それは「デジタルシフト」と呼ばれる行為で、デジタルツールを使って業務の効率化を図ったり、組織構造やビジネスモデルを変えることを指すことが多いです。
ここまで聞いて、「あれ?それって日本で良く言われているデジタルトランスフォーメーションじゃない?」と感じた方もいると思います。
まさにそうです。
日本でいま言われているのはデジタルトランスフォーメーションではなく、その一歩手前、デジタルシフトだと私は感じています。
DXと勘違いしてデジタルシフトするリスク
DXと勘違いしてデジタルシフトを進めるリスクは1つ。
デジタルシフトを行った段階で「DXした」と捉え、改革が終わってしまうこと、です。
具体的にそれは「いつ」なのか。例えば
・業務効率化のためにRPAツールを導入し、運用したタイミング
・タスクの見える化を図り、採算が悪い業務を炙り出したタイミング
・リモートワークを推進し、固定費の削減を行ったタイミング
・ジョブ型雇用に切り替えたタイミング
このようなタイミングでリスクが生まれると、色々な企業様のWEBコンサル、WEB広告の運用を担当するなかで私は考えました。
経営者、経営層からすると、デジタルツールを使って業務を効率化するのは当たり前。社会のニーズや情勢に応じて、時にはビジネスモデルを転換するのも必然の範疇ですよね。
なので、本来のDXと、日本でよく言われているジャパニーズDXとでは、そもそもの基盤(スタート地点)が違うんです。
ここを理解していないと、デジタルシフトした(デジタルツールを使って業務の見える化、効率化を図った)タイミングでリスクが生まれると思います。
なぜならDXは、デジタルを「活用」してユーザーや「社会ニーズに適応」し、「新たなマーケットやプロセス」、時にはビジネスモデルの転換・変革を促すための取り組みだからです。
下記ぐらいデジタルシフトとDXでステップに開きがあります。
デジタルシフト <<<<<<<< DX
めちゃめちゃ開きがありそうですよね。はい、実際にデジタルマーケティングをやっている者からして、デジタルシフトとDXでは、まったく努力量も異なるし、売上への寄与度も違うと感じています。
ここまでの解説で、デジタルツールを導入しただけで「DXだ!」と言えるほど、DXが簡単ではないことは、なんとなくご理解いただけたかと思います。
つづいて、なぜDXが失敗するのかを解説しますね。
なぜDXが失敗するのか
DXが失敗する原因は以下の3点です。
■DXが失敗する原因
・社内にデジタル人材がいない
・社内にいるデジタル人材が育っていない
・自社の役に立たない施策だった
特に、社内に「自社のDXに通じるデジタル人材がいない」というお話はよく聞きますので、多いと思います。
また、上層部がやれ!というから実行したものの、「全然自社の役に立たないDX施策になり終わった」という失敗DXも非常に多いです。
これらはそもそもDXを進めるにあたって基礎中の基礎ともいえる「デジタル人材」がいないから起きる失敗です。
経営層であれば、とにかくスピード感を重視してやりたい!という方はいらっしゃると思いますが、そもそもDXを考えて回せるだけのデジタル人材が自社内にいなければ、音頭を取るだけ無駄に終わってしまいます。
その結果、「やれと言われてやったけれど、DXなんて意味なかったじゃないか」という意識が社内に根付いてしまうのだけは避けてほしいところです。
失敗しないDXとは
続いて、「失敗しないDX」について考えていきましょう。
ここまでのお話でアナタも感じているかもしれません。失敗しないDXは
人材、環境分析、手段の選択
この3つがポイントです。
人材については、DXで失敗するケースにおいて散々お話ししましたので割愛します。
次に環境分析ですが、自社にとってDXが必要なのかは必須の調査・分析です。
先にお伝えした通り、DXは「社会にニーズがあるのか」や「ビジネスモデルを変革することで、ユーザーニーズを満たせるのか」などの目線が必要不可欠でしたよね。
ユーザーが望んでいないのにDXしても、売上が上がるハズがありません。
そのため、ユーザーが自社のサービスや商品に何を求めているのか、どういう付加価値があればより選ばれ続けるのか、を調査分析してからDXを検討しましょう。
最後の1つが、手段の選択です。
人材がいて、DXが必要なのかの判断も出来たのであれば、次は実行のフェーズです。
具体的に「どのような戦略でユーザーとの接点を強化し、売上アップに向けて動くのか」そのために「どんなデジタルツールを使うのか」について話し合う必要があります。
この3つの道筋が整っていないのに、一足飛びのスピード感でDXを推進しようとするとほぼ失敗すると私は思います。
なぜなら、目的も手段も、ニーズですら調査出来ていないからですね。
DXやデジタルシフトで良く使われているサービスなどは価格がまだまだ高いため、検討するにしてもなかなか勇気が要る施策です。
ましてや失敗したとなれば、次に重い腰が動くのは何年後になるか分かりません。そうなるとこの変化の早い時代、DXで成功した競合他社に負けてしまうには十分な時間が空いてしまうと私は思います。
そうならないためにも、しっかりと道筋を立ててDXを実行しましょう。
さいごに
以上、勘違いDXとして失敗しやすいDXを解説しました。
少し長くなりましたが、多少なりとも御社DXの参考になれば幸いです。
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