2020年、主要なWEB広告アップデートまとめ+今後の展望
みなさんこんにちは!福岡のWEBマーケター、木村正治です。
私のnoteでは、専門用語をなるべく使わず、誰でも分かりやすいように噛み砕いてWEBマーケティングに関する情報を紹介・解説しています。
今回は2020年に起きたWEB広告(特にGoogle/Yahoo!)に関するアップデートの中でも、重要な内容をご紹介するとともに
2021年以降、どのようにWEB広告が展開していくのか、という展望についてプロマーケターとしてお話ししたいと思います。
この記事は以下のような方にオススメです。
・企業のWEB担当者をしている方
・広告代理店で営業をしていて、トレンドを押さえておきたい方
・WEBマーケターを目指している方
では、本文に入りましょう!
2020年、WEB広告の主要アップデートまとめ
2020年のWEB広告における、最も重要なトピックは以下の2つです。
・将来的にcookieがなくなる
・IDFA問題
それぞれ、どのレベルの方でも要点が掴めるように、なるべく専門用語を使わずに紹介しますね。
1:将来的にcookieがなくなる
2019年の秋頃から言われていたことなので、ぶっちゃけWEBマーケティングをやっていればそんなに新しいアップデートではありません。
が、AppleやGoogleが表立って動いたのが今年なので、2020年の重要トピックとしました。
結論をお伝えすると、Apple社やGoogle社が「WEBサイトの閲覧履歴や検索キーワードなどの情報は個人情報である」とし、それらの情報を入れる箱の役目をしていた「cookie(クッキー)」というプログラムを使わないようにしていく、と表明し、WEB広告業界に激震が走りました。
なぜ激震が走ったのか、というと大きな理由は2つ。
激震が走った理由1つ目:
「自社のホームページを見たことがある人だ」と判別できなくなり、最も効果が高いとされていたリマーケティング広告(ホームページを見た人に配信する追いかけ広告)が使えなくなっていく可能性があるから。
更に、これまで広告はcookieを使って「いま商品を購入したAさんは、過去に広告をクリックしていた。だから広告の成果としよう。」と判断していましたが、徐々に上記のような「これまでの当たり前」が通用しなくなっていくからです。
つまり、何も知らないと「WEB広告、最近成果が悪くなったね」と言われやすくなるということです。
激震が走った理由2つ目:
その企業のサービスや商材を探すために、ユーザーが実際に使った検索キーワードが分からなくなる。
つまり、「どのキーワードのニーズが高いか」判別が付き辛くなり、WEB広告の運用・開示における難易度が上がる(広告運用を取り巻く現状を把握していない依頼主はまだまだ多いため)。
どちらも2020年12月現時点で徐々に展開が進んでおり、特に2つ目。
検索キーワードの取得がし辛くなってきていることについては、既にGoogle検索連動型広告で一部の検索キーワードが見られないようになっているため、個人的に若干の不便さを感じています。
IDFA問題
2021年、iOSのアップデートによりIDFA(アイディーエフエー)と呼ばれる仕組みがなくなると言われています。
そもそもIDFA(アイディーエフエー)について知らなかった、という方も多いと思いますので、以下に「分かればOK」レベルでざっくり説明します。
IDFAは、簡単に言うと「端末に割り当てられた番号」です。
私、木村が持っているiPhoneに番号を付けて識別しやすくしよう、じゃあ木村のiPhoneは番号001ね。
みたいな仕組みがIDFAです。あれ?なんとなくcookieに似ていそうだな、と感じていただければ十分ですね。
IDFAで何をしていたかと言うと、主にアプリ広告に使われていました。
Facebookとかを見ているとアプリをインストールする広告が出てきたり、ゲームアプリや漫画アプリなんかを見ていると、良く出てきますよね。
1つのスマホに1つのIDFAが付与されているので、木村のiPhoneにマッチングアプリの広告を配信しようとすると、001という識別番号に向けて配信しようとすれば良いわけですね。
では、IDFAがなくなると具体的に何が困るのか。ちょっとイメージが付かないですよね?
それは以下の2点です。
IDFAがなくなると困ること1:
主にDMPと呼ばれる「データを連携してWEB広告を配信するサービス」の配信量や成果計測に影響が出ます。
データを連携してWEB広告を配信するサービスって何?という方もいると思いますので、簡単に補足すると。
例えば携帯端末の出したIP情報(WEBにおける位置情報みたいなもの)を特定して配信する広告だったり。
A社の持っているスマホアプリのユーザーデータをB社が開発したWEB広告の配信システムに連携して、イベントの告知をする。
上記のようなサービスが影響を受けると言われていました(※2020年12月時点で、大きな影響は出ていないようですが)。
IDFAがなくなると困ること2:
Facebook社などの広告の成果計測にブレが出やすくなることは、大きく懸念された点でした。
特にApple社が発表したこのIDFAをなくす動きについて猛反発したのがFacebook社だったことから見ても、SNSなどスマホアプリにおいて最悪なアップデートだったことが伺えます。
IDFAの現状とこれから
IDFAについては、Facebook社の猛反発の結果、2021年の春(確か1月だったハズです)まで実施が見送られました。
が、いずれは実施されユーザーデータが上手く取れなくなる、という現象は起きてくる、というのが現状です。
IDFA対策はあるのか?
cookieもそうだったように、IDFAについても対策は検討されています。
その1つが、他社のシステムを頼らず、自社でマーケティングを内製する動きに繋がっていると考えています。
どういうことなのか、というと。
これまで他社が作ったアプリに広告を配信し、自社のホームページに誘導して成果を得ていた企業が、自社でアプリやメディアを作り、そこにユーザーを集客し始めている動きが強まっています。
なぜなのか解りますか?理由は大きく2つあります。
1つ目は、IDFAによりユーザー固有の番号取得が出来なくなるなら、自社でユーザーの情報を抱え込む必要があるからですね。
そして抱え込む先はどこか。それは企業によって違いますが、私がコンサルで勧めていて成功しているのは
LINE@へのユーザー格納(集客・友達追加促進)です。
詳細は「info@masaharukimura.com」へメールをして私のコンサルを受けていただくか、レッスンを受講いただきたいですが。ざっくりそんな流れが起きている、ということを覚えておくと良いと思います。
そのため、来年以降はどこの企業も経験のあるWEBマーケターを採用する動きが強まると考えています。
先読みが上手な経営者の方なら、すでにIT人材の雇用拡大には動いておられるでしょう。
2つ目は、ホームページ上で「ユーザーに端末の識別番号を渡すか承諾させる」仕組みを作ることです。
海外ではもうその流れが起きています。
iOSユーザーがホームページを訪れた際、画面にポップアップで「うちのホームぺージにアナタを認識させて、後で広告などを配信しても良いならこういう操作をしてください」という文言や画像が出てくる仕組みを作っています。
つまり、ユーザーが「自分の情報を渡すブランドを選ぶ」ということになります。
ここでピンと来た方もいるかもしれませんが、じゃあ何が必要なのか。ブランド(企業)への熱意です。
この企業だったら情報を渡しても得をするんじゃないか、と感じてもらわなければ、ユーザーから情報をもらえないワケです(※まぁ良く分かっていなくてとりあえず設定する、みたいな人も多いと思いますが。。。)。
はい、先にお話しした自社アプリやメルマガ、LINE@やオウンドメディアなどへの集客施策が活性化している理由について、もうご理解いただけたかと思います。
WEB広告、マーケティング業界の展望
WEB広告、マーケティング業界のこれからについては
・データの取り合いが起きる
・人材の取り合いが起きる
・自社の計測力を高める必要が出てくる
上記3点は必ず必要になってくると私は考えています。
特にデータの取り合いは確実に起きると思います。
多くのユーザーを集客して、そのユーザーに習慣的に使ってもらえるサービスを提供しつつそこでデータを集め、WEB広告含めて自社のプロモーションに活用していくようにしないといけません。
何が言いたいのかというと、「WEB広告を出したら儲かる」みたいな安易な考えだと、「WEB広告を出したのに効果がなかった」ということに確実になりますので、しっかり計画・設計しましょうねと言いたいです。
WEB広告は広告運用者がいれば成果が出るものではありません。成果を出すには良いホームページが必須ですし、何より集客したユーザーを活かす仕組みが重要です。
どうマーケティングをすれば良いのか分からない方は、ぜひ「info@masaharukimura.com」へメールでご相談ください。
・最適なWEB広告のご提案やアドバイス
・ホームページの現状分析や必要な施策のアドバイス
・社内のWEB担当者の育成
・SEO対策やオウンドメディアマーケティング
・Youtube動画の撮影、編集方法
などなど、WEBに関わるだいたいのことはアドバイスできますので、社外の汎用的なWEB担当者として頼っていただけると思います。
さいごに
以上、今回はWEB広告業界において、2020年に起きた主要なアップデートについて紹介するとともに、2021年以降の業界の展望をお話ししました。
ちょっと長くなってしまいましたが、現場で働くプロの目線で見た状況として、アナタの知識になれば記事を書いた甲斐があります。
私はnoteの他にもYoutube、Twitter、ブログでそれぞれ有益な情報を発信していますので、ぜひチェックしてみてください。
オススメは倍速でスラスラと見れるYoutubeです(笑)。
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