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農学部で培った創造力:音楽家の原点

皆さん、学生時代の経験って、その後の人生にどう影響していると思いますか?私、小松正史は作曲家で大学教員をしていますが、実は農学部出身なんです。意外でしょう?でも、この経験が今の私の創造性や研究の基盤になっているんです。農学部で学んだことが、どのように音楽活動や研究に生かされているのか。その意外な繋がりを、ちょっとご紹介しましょう。


生物の本質:創造の源泉

農学部で学んだ最も大きな収穫の一つは、生物の本質を知ることができたことです。私たち人間も、動物界の一員ですよね。特に私が所属していた緑地系・農業土木系の領域では、植物の見方や感じ方、特徴などを詳しく学びました。

これって、自分の存在を客観的に捉えるのに役立つんです。例えば、人間の心はどこにあるのか、一人の人間とは何なのか。そんな哲学的な問いにも通じる視点が得られました。主観と客観の両軸ですね。

結局のところ、人間は絶対的な存在ではないんです。私たちは細胞の集合体で、その細胞一つ一つが独立して存在しているんですよ。全てが関係性の中で生きている。この構造を知ると、不思議と自分へのこだわりが薄れるんです。

じぶんという存在も、結局は概念に過ぎない。個々の細胞は自律的に動いているわけですからね。この感覚は、物事を客観的に見る力を養ってくれました。これって、音楽を作る上でも、研究を進める上でも、とても大切な視点なんです。

応用学問の魅力:多角的な思考力

農学って、実はとても実践的な学問なんです。種をまいてどれだけ収穫できるか、効率的に作物を育てるにはどうすればいいか。実学を原点に構成されています。

さらに生物学だけでなく、土壌学や経済学の知識も必要になります。私は農業土木や農業経済学も学びましたから、土壌の構造や、農作物の流通、さらには文系の学問=地域経済の持続可能性なども考えました。

この経験から、一つの専門分野だけでなく、多角的に物事を見る習慣が身についたんです。基礎研究はもちろん大切ですが、それらが有機的に結びついて初めて意味を持つ。そんな考え方が、今の私の音楽活動や音の研究にも生きているんです。

多様性の宝庫:創造力の源

農学部って、不思議と多様な人が集まるんです。明治大学は私立大学では農学系で最も偏差値が高いとされていますが、他の有名私立大学には農学部がないんですよ。だから、国立志望の学生も含めて、いろんな背景を持つ人たちが集まってくるんです。

音楽好きもいれば、山登りが趣味の人も、オタクな人も。この多様な環境が、私の中で良い化学反応を起こしたんです。今の私の創造性の源は、ここにあるんじゃないかな。

農学部で得た3つの財産

農学部での経験を振り返ると、3つの大きな財産を得られたと感じます。

まず、生物の本質を理解できたこと。これは、物事を客観的に見る力を養ってくれました。

次に、応用学問の面白さを知れたこと。多角的な思考力が身についたんです。

そして、多様性に触れられたこと。これが今の私の創造力の源になっています。

これらの経験が、今の私の音楽活動や研究の基盤になっているんです。皆さんも、学生時代の経験を振り返ってみてください。意外な繋がりが見つかるかもしれませんよ。

農学部での学びが、こんな形で音楽家としての人生に生きているなんて、当時の私は想像もしていませんでした。でも、こうして振り返ってみると、学部生と修士課程の合計6年間が、今の私を作っているんだなと感じます。

皆さんも、今の経験が将来どんな形で花開くか、わかりませんよね。だからこそ、今を大切に、いろんなことに挑戦してみてください。きっと、素敵な化学反応が起こるはずです。

それでは、今日も素敵な一日を。音楽とともに、豊かな時間をお過ごしください。

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