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「内発的動機」と「余白」が「コト」を生み出す。

昨年は外向け、つまり、僕たちの活動拠点である長野県佐久地域に興味がありそうな地域外の、主には首都圏のリモートワーカーに向けて行っていたアウトドアコワーキングイベント。

佐久地域の絶景にアウトドアコワーキングを出現させて、地域内外のプレイヤーが出会い、語り、時には内省し、それぞれの人生の一歩を進める一回性のイベントです。

あわよくば、佐久に関わってもらえるとうれしい、と思って企画しています。

(以前実施した時の記事貼っておきます。こんな感じのことをやっています。)

今年はコロナ禍かつデルタ株が蔓延したこともあり、外に向けて非常に打ちにくかったため、佐久地域のプレイヤー向けに(アウトドアに限らず様々な場所で)四半期に1回くらいのペースで実施してみています。

こうやって、いつもと違った場所で、気分を変えて、時間に余白を設けて、かつ、いつも顔を合わせているわけではないけど、同じ佐久地域で活躍するプレイヤーたちが集まりコワーキングすることで、新たな発見や新たな活動に必ずつながるのが、とても面白いと思っています。

◆小諸の老舗旅館中棚荘で温泉コワーキングから生み出されたコト

こちらは今年6月に、小諸にある老舗旅館「中棚荘」さんで行った温泉コワーキングの様子。

時間は10時~17時でいつ来てもいつ帰ってもOK、仕事してもいいし、雑談してもいいし、何してもOK。ランチタイムだけはコアタイムとして全員参加でしっかり交流、といった非常に緩い設定。

ただ、通常業務にはちょっと余裕を持たせてきてもらっています。この余白がすごく大切で、この余白があるからこそ、何か新たなコトにつながると思っています。

企画も一つやってみました。「10年後ローカルでより豊かに生きるているために、今自分がやるべきことを考える読書会」。

テーマにヒントを与えてくれそうな本を各自持参してもらって、その本を切り口に対話をします。ディスカッションではなく、対話というところがポイントです。結論を出すことが目的ではなく、対話をすることで起きる気づきから、それぞれの行動を促進することにあります。

ちなみに僕はこちらの本をチョイスしました。

僕は地域で緩やかに新たなチャレンジをする人を支え合える仕組みを作りたいと思っていて、そのピースがローカル複業化プロジェクトだったりもします。まだ実現できていないけど、この本からヒントをたくさんもらいました。参加者8名で、8冊の本と知恵。いろんな切り口からの対話がアイデアを膨らませてくれます。

この後は、せっかく温泉旅館なので、入りたい人は温泉に入って対話して、解散しました。温泉コワーキング最高でした。

実は、この温泉コワーキングをきっかけに、中棚荘さんでのイベントが実現しました。以前もどこかで記事に書いた気がしますが、ワークテラス佐久のスタッフは全員フリーランスで、アート分野で活躍されている方が多いです。ですので、中棚荘さんの施設を利用させていただいてのコラボ企画です。

こちらは、中棚荘さんのリンゴ風呂スタートに合わせたイベントでもありました。こうやって、にぎやかさが生まれたきっかけも、温泉コワーキングでの余白と、コワーキングできる人たちのフットワークの軽さや想いの強さが具現化のポイントだと思っています。

◆アウトドアコワーキング@うちやまコミュニティ農園 からスタートすること

つい先日、11月5日。紅葉が当たりました。ピークでかつこの天気、最高の状況でアウトドアコワーキングできました。

テントサウナも設置して、整えながらコワーキングです。

ちなみに、テントサウナから見える景色はこんな感じ。

ロウリュウは、近くの芙蓉酒造さんで作られるクラフトジン「YOHAKU」のボタニカルの一つであるジュニパーベリーの出がらしを使わせてもらいました。

今日来てくれたmikkoさんのドーナツで、サウナ飯を開発するプチコワーキングもやったりしてみました。

こんな感じの環境に、佐久市、佐久穂町、小諸市や御代田町などから、農家さんや、旅館経営者、佐久地域で活躍するIT系のプログラマーやエンジニア、ライター等のフリーランスなど多くの地域プレイヤーが集まってくれました。

佐久穂町から、モバイルトラック335(今回はドーナツ屋のmikkoさん)に来ていただきました。335は今年の春クラウドファンディングで立ち上がったプロジェクトです。

このプロジェクトもアツイですが、佐久穂町は最近特にアツイ地域でもあったりします。この件については、街づくり界隈で特に有名な木下斉さん記事にしてくれているのでリンクを貼っておきます。先日ワークテラス佐久で開催した狂犬ツアーの様子です。

さてアウトドアコワーキングに話を戻すと。今回も、13時~14時だけコアタイムとして、あとは仕事したり、テントサウナ入って対話したり、紅葉眺めながら対話したり、mikkoのドーナツ食べながら対話したり・・・、それぞれ自由に対話してもらいました。

コアタイムのテーマは「コワーケーション」でやってみました。というのは、佐久地域をコワーケーションの街にしたいと思っているからです。関係人口という言葉は、最近はあまり使いたくないのですが、佐久地域で暮らしを自ら作っていこうとする人や、何か新しいコトを起こす人たちが、佐久地域に集まってほしいと思っていて、そのきっかけを作りたいからです。

ただ、コワーケーションの受け入れをイベントとして企画すると、日程が限定されますし、今年も実はコワーケーションイベントをひとつ中止にしているのですが、コロナ禍だとこういったリスクが高すぎます。ですので、いつでもコワーケーションしに来てもらうために、佐久広域で拠点を持っていたり、コトを起こしている人たちが緩やかに繋がって、コワーケーションしに来る人とより気軽に繋がってもらえるようにする仕組みができたらいいと思っています。

コワーケーションに来る人は、地域の人とのつながりを求めてくるし、何かコトが起こる素地がある地域を選んできています。だからこそ、ふらっときた人でも、多くの地域プレイヤーの皆さんと接点を持っていただけるようにしていければベストだと思っています。

ということで、まずは緩く情報が共有できるグループ創ってみました。運用しながらベストな解を探っていこうと思います。

そして、もう一つは僕らのことを見つけてもらって「佐久って面白いね」と思ってもらうように発信していくことだと思っています。ちょうど構想していたようなことを、お隣の御代田町さんがやり始めています。(この人たちも非常に面白い人)

これをコワーケーションで来る人に向けて、佐久広域でやりたいと思っていて、近々UPしていきたいと思います。そして、コワーケーションに来た人目線でも発信してもらえるとなお良くて、そういった緩やかなコミュニティも作っていきたいと思っています。(御代田町の皆様、決してパクっていませんので笑 & たぶん広域でやることで相乗効果があるとおもう(そうなるように頑張ります)ご容赦くださいませ)

というように、今回のアウトドアコワーキングでは、こんなことがスタートしていくことになりました。そして、今回はじめましての人も多かったので、このつながりからきっとまた新たなコトが生まれていくはずです。

あ、ちなみに、コワーケーションて何?て人はこちらをご参照ください。

◆「内発的動機」と「余白」がこれからは大事だと思う。

こんな感じで、不定期ですが、佐久地域の様々な拠点やアウトドア環境で一回性のコワーキングを今後も開催して、お互いの今立っている場所やこれから進んでいく方向性などを対話しながら、新たなコトが起こるきっかけを作っていきたいと思っています。

最近特に思うのは、こうやって普段内発的動機から活動している人がときどき、集まるメンバーも様々、自然や非日常な環境で「余白」をもって会うことが、新たなコトを生み出しやすいと感じています。余白が作れるかどうか、というのも実は非常に重要です。

日々各プレイヤーは自分の影響できる範囲に集中して活動していて、その中で課題やアイデアも出てくるでしょう。それが、こういった場でフックとなり、コラボのきっかけになっています。しかも、普段内発的動機で行動している人たちだから、実現が前提なわけで、かつこれがすごく大事だと思うのですが、必然的に覚悟を持って時間を生み出して取り組むので、ちゃんとコトが起こります。

もちろん、ワークテラス佐久でも日々こういったことは起こっていますが、特に自分で活動のフィールドを持っている人は、なかなか来れないですし、今回のように佐久広域で集まるというのならば、アウトドアコワーキングは一つ、良い方法だと思っています。

今後もときどき余白を持ちながら顔を合わせ対話し、価値あるコトをより起こしていく場を作っていきたいと思います。


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