パクチー栽培2年目
さて、今年でパクチー栽培2年目を迎えたわけですが、春パクチー大失敗してしまいました。
香りはパクチーだけど、茎が固かったり、色づきがよくないところが若干多かったり、味はやっぱりイマイチ。フレッシュではちょっと商品としては出せないなーとなってしまった前半戦でした。
原因は、去年の冬の片づけができなかったこと(パクチーが意外の長生きで、見切りをつけられずずるずるいったら、寒くなって耕せなくなった)が大きく、まだ土が出来ていないことが原因と思っています。秋パクチーは改善して、大分良い出来になったので良かったのですが、春~夏は、ほんとめちゃくちゃへこみました。
ただ、フレッシュで出すには微妙で、食味はいつもよりちょっと劣るけど、別に不味すぎて食えない!という訳でもなく。
どうしたものか・・・。
◆捨てるのもったいないから加工しまくりました
ということで、ノリでいろんなものを作ってみました。
①パクTEA
まずは、お茶にしてみました。名付けてパクTEA。
といいつつ、パクチー界隈では、パクTEAはすでに存在しているものです(たぶんパクチーハウス東京ですかね?最初に出したのは)。
僕がつくったパクTEAは単純です。パクチーを食品乾燥機でドライにしたものを、お茶としてとりあえず飲んでみたのです。そしたら、香りはしっかりするなーという印象。でも、味があまりなくて、「パクチーの香りのする白湯」という感じだったので、とりあえず、道の駅などで目に入った果物などをドライにして合わせてみました。(香りがすると言っても、フレッシュよりマイルドな香りです)
いろんなのやりましたが、それぞれにそれぞれのおいしさがあります。ただ、難しいところはパクTEAの煎じ方で味が大分変ってしまうこと。香りはすぐに出るのですが、果実の味がすぐ出るものもあれば、じわじわ出るものもあって、この辺は今後の課題ですね。こまかいこと色々学んでバージョンアップしていこうと思います。
ちなみに、僕のおすすめの飲み方は(お茶の流儀的にはどうなのかわかりませんが)、ティーポットで2煎、3煎と飲む飲み方です。お湯は少しぬるめの方が甘みを感じられるのでお勧めです。
ですが、いちいちお湯の温度冷ましたりとか面倒ですよね。
なので、僕が普段飲んでいる方法を書いておきます。
そんなに癖がなくて、あっさりしているお茶なので、あきずにながーく飲めるお茶だと思っています。
夏はこんな感じでおすすめしてみました。ペットボトルの炭酸水に1包入れて、冷蔵庫でほっとけば完成です。爽やかで夏には最適ですよー!
僕は夜、パクTEAソーダの焼酎割を飲んでいたのですが、むしろ、お酒に漬けちゃったほうがしっかり味が出てくるので、晩酌用なら、お酒にパクTEA入れちゃってください。色もきれいです。
そして、こんな感じで、イベントで提供してみました。
ソルティ・パク・ドック。
ノンアル、アルコール両方やってみましたが、結構好評でした~
で、飲み口の緑のものは、、、次に続きます。
②まるごとパクチー塩(通称:まるパの塩)
実はこれは、以前からパクチー料理を作るときに普通に作っていたものなのですが、コミュニティ農園のジャガイモ蒸かして食べるイベントにもって行ったら、「ぜひ販売を!!」と言われたり、今年夏イベントの仕出しにも挑戦してみたのですが、2人の見ず知らずの人に「この塩は販売してませんか?」と言われたのです。
僕は大好きで普通に作ってたけど、確かにあると嬉しいよなぁ。パクチーハウスでは「パク塩」として以前販売していたけど、今は販売していないので、きっと求めている人もいるだろうから、だったらということ製品化しちゃいました。
塩は、沖縄の「屋我地島の塩」という塩を使っています。沖縄にコワーキングツアーにいった時、塩を10種類くらい買ってきたのですが、この塩を気に入ってその後日常的に使っています。ちょっと高いのですが、この塩がまたおいしいんです。
ちなみにどんな塩かというと、
というような塩で、鉄釜で煮詰めているので、鉄分が含まれており、ピンク色の塩です。100g中の成分もこんな感じで、ミネラルたっぷりです。
そして、その塩にパクチーの葉と根をブレンド。実はパクチーは根っこの香りがとても良いので、根っこは必須。ベストな割合を追求し試作、最終的には総量の39%にパクチーを配合しました。僕は食卓に常備し、肉や魚、卵焼きやサラダ、みそ汁やスープなどに一振りして楽しんでします。総量の39%がパクチーなので、減塩にもなりますよ!
③八九味(ぱくみ)
そして、食卓のお供と言えば、七味唐辛子。これは欠かせませよね。。
食卓にまるパの塩を常備するようになって、あれ?この組み合わせ絶対合うんじゃない?とおもって、やってみたところ、やっぱり合う。
ということで、勢いで商品化(今まだプロトタイプ)しました。
名付けて、「八九味(ぱくみ)」
7種類の七味に、パクチーを合わせる。今後もう一つくらい合わせようと思っているので、8~9種類ということで、八九味です。
現状、七味唐辛子とドライパクチーを5対5の割合で配合しています。5割くらい入れると、ドライパクチーの香りがしっかり効いてきます。
七味がそうだからというのもあるけれど、特に汁物系には合いますので、ぜひ振りかけてみてほしいです。ピリッと辛味のあとに、パクチーが現れてきます。(もちろん他の料理にも)
④その他開発中
・ぱっ茶
こちらは、佐久にある老舗旅館野澤館で友人の石田さん・レイミー夫妻とうち夫婦で食事をしていた時に、会話の流れで出たアイデア。
抹茶とパクチーをかけ合わせて「ぱっちゃ」。ネーミングは石田さん。
激しく勢いでしかない案ではありますが(笑)、こういうのこそやってみるのが面白い。
ということで、とりあえずやってみました。
まさしくパクチーの抹茶だ、という味になりましたが、如何せん僕が抹茶を煎じた経験がまったくないので、ちょっと経験のある人に立てていただいてからリリースを考えようかなと思います。
上述したようにドライパクチーのみのお茶は香りはするけど、味がイマイチ弱いので、いい組み合わせである気はします。色も。
・パクチースープ(名前未定)
パクTEAを飲んでいただくと、たまにこんな感想が。
「ダシ」みたい。
分かります。僕も実はそう思ってました。
そうなんです、お茶としても行けるとは思っていますが、ダシ感があります。確かに、料理の組み合わせとか考えると、そりゃそうですよね。
ということで、即席スープを作ろうと現在絶賛試作中です。
現状あれこれブレンドしすぎてしまって行き詰ってますが、ここから引き算していって、シンプルだけどしっかりしたスープにできたらと思っています。
◆パクチー栽培3年目に向けて
という感じで、うまくいかなかったことをきっかけに、思いもよらない商品開発ができまして、かつ、作っているプロセスがとても楽しい。コワーキングの場なんかに、試作品もっていっていろんな意見もらえるのもまた楽しい。商品開発については、2025も楽しくやっていこうと思います。
肝心のフレッシュパクチーは、昨年の反省を活かし、秋パクチーに見切りをつけてしっかり片付けて冬の内から準備して、3年目を迎えたいと思います。
それと、今年は畝の向きを東西から南北に変えてみたのですが、それは正解だった気がします。ただ、どの畝から撒き始めて、どの畝で真夏を迎え、どの畝で終わるか。どの畝も2周はするのですが、その季節の、特に日当たりを考えて計画を立てたいと思います。
それに、今年ソルゴーを緑肥として植えたのですが、緑肥以外にも、アブラムシの防除になっていたっぽい。パクチーにはアブラムシほぼついていなかったのに、ソルゴーには集中しているところがあり。これも、もしかしたら来年良いかもしれないので、ちょっと考えてみようと思います。
あと、今年ちょっとしたことなんですが、こんなシールを貼ってみたら、去年より断然売れました。こういったちょっとしたことで、いろいろ変わるのもまた面白い。
あと、まるパTシャツをつくって着ていたら、「パクチーさんですか?」と声もかけてもらえて。
なんだか、急速にパクチーの人になっています。
分かりやすいというのは、ある意味大切ですね。
ずっと、分かりにくい人で来ていたと思うので。(わかりにくさは続けるけど)
ということで、パクチーはじめて、ホント良かったなと思っています。とにかく楽しい。
2025もパクチー楽しんでいこうと思います。