スポーツにおいて求められる人間力
私はいま、サッカーに関わっていますが、正直、技術面はよくわかりません。もともと、大分トリニータが好きで試合はよく観に行っていますが、解説付きで見たい派です 汗
そんな私が、2年間サッカーの練習に参加して思うことは、
どのスポーツも必要な能力が似ているってこと
どんな点が似ているかというと…
最近、強く感じていることのみ、書きます。
ここからはバレーボールメインです。
①コミュニケーション能力
自分が何をしたいのか、相手に何をして欲しいのかをタイミングよく伝える能力。これってすごく大事。
チャンスボールが返ってきたとき、前衛が3人ともスパイカーの場合、3人がどの攻撃に入るかを瞬時に判断し、セッターに伝えなければいけない(いまは、バックアタックを打つケースもあるから大変)。
まず、速攻に入る選手が先に攻撃を決めて、そのあと、他の選手が速攻の選手とぶつからないところで攻撃をする、そんなイメージ。
瞬時で判断・決断し、その意思をセッターや他の選手に伝えなければ、せっかくチャンスボールが返ってきても、攻撃が成り立たない。
また、レシーブにしても、2人の選手の間にボールが来た時に、「行く」、「行かない」の判断がとっても重要。
よくあるパターン。
2人とも「行く」と大きな声で意思表示、その後、2人とも最後まで、「行かない」決断ができず、2人がぶつかったり、2人がボールを触ったりしてボールが落ちるパターン。
こういった場合は、約束事が必要だし、周りの選手の声掛けも重要になる。
トスでこのような場合は、どちらがいい条件で上げることができるか(スパイカーにいいトスがあげられるか)も重要な判断基準。
大事な時に、大事な声を出せる能力。
これはサッカーでもめちゃくちゃ重要だと思う。
②チーム(仲間)のことを考える能力
バレーボールは一度、ボールを触ると次のボールは触れません。自分が楽をしてボールを適当にあげると、次にボールを触る仲間が苦労をします。
某高校にいたとき、監督の先生がいい加減なプレイをした選手に
「お前が地球を回しているのか」
とよく言ってました。
自分ががんばることで、他の選手にベター、ベストな状況でプレイをしてもらう。
この精神って、社会にでてもすごく大事なこと。
球拾いにしても、自分が数メートル動けば拾えるボールをスルーする選手がいるけど、自分がしない場合は、誰かが拾いに行くわけで…。
こういう部分を考えられない選手は、「お前が地球を回しているのか」と同じレベル。
これは、球拾いの場面での話ではあるけど、この姿勢はサッカーにも通じてて、何もかも人任せ、誰かがやってくれる的なスタンスはプレイにも表れると思っています。
③問題解決能力
大きくとらえると①に入る能力ですが…。
練習を見ていると、疑問点がわくと、すぐにその場で解決をしようとする選手がいます。これってバレーも同じですごく大事。
あとで、聞こうと思っても、あとでは、ほぼ忘却の彼方へ…。
練習が止まりすぎるのもよくないと思うけど、その場、その場で解決をしていかないと、また似たような場面に陥ったとき、また同じ状況になる。
なかには、わからなくても人に聞けない?選手(わからないことがわからないのか?)がいて、完全に指示待ち症候群。
この力があるか、ないか、って大きいな、と某選手を見ながら思ってたけど、今年もこの力がある選手が入ってきたので、最近、私の注目株!
また、そういう選手は、伝え方もうまい。
一方的に、また、責めるように言ってしまうと、耳をシャットダウンする人って少なからずいる訳で。聞いているようで、筒抜け状態。
相手の性格にも左右されるけど、相手のことも考えながら、うまく説明をし、相手に理解をしてもらう力、これもかなり重要。
こういうことができる選手が多くなると、もっとチームがうまく回りそう。
リスペクト・マインド!!
④アプリシエイト・マインド
スパイクを自分が決めても、トスがよかったから、レシーブがよかったから、決められたわけで…。1点は自分が取ったかもしれないけど、関わったみんなのおかげ。
バレーボールはそんなスポーツ。
だから、普通に、「ナイストス」「ナイスレシーブ」と常に声掛けをしていた。また、試合に出ている時は審判をしてもらったり、場合によっては球拾いをしてもらったり…。
「ありがとう」と伝えることはすごく大事。
ここは①のコミュニケーション能力と通じるところだけど、私は常に、意識をして、「ありがとう」を伝えるようにしている。これは、教員時代に、意識して始めたこと。
感謝の気持ちをもてている選手かどうかという視点で、選手が「ありがとうございます」といえるかもよくみてしまう 笑
仮に、感謝の気持ちを持っていたとしても、言わないと伝わらない。
感謝を伝えること、すごく大事。
うちの選手には、生徒みたいな選手がいるので、「竹本さんから、ありがとうって言ってもらえるからやる」という単純な選手が 笑
以下のものは、いつ、だれにもらったかすでに覚えてないけど、大事にとっていることばです。
バレーボールは人間をつくる
(かなり昔のもののようで、不適切な内容もありますが…)
バレーボールを道として選び
それ故に礼儀を重んじ
コートで精神を鍛え 心を練り
敵は相手でなく自分であることを知り
己に勝てる人間になりたい
他人より二倍も三倍も努力し
やらされる三時間より
自ら進んでやる一時間の価値を知り
最後までやり通し決してあきらめない
根性のバレーボールマンになりたい
失敗を人のせいにせず
簡単なプレーほど慎重にあつかい
同じミスを二度と繰りかえさず
人の気持になってものを考えられる
心豊かなバレーボールマンになりたい
練習とは人生の縮図と悟り
今日できることを明日にのばさず
研究と精進をおこたらず
やれといわれたらすぐ行動する
プライドのあるバレーボールマンとなりたい
がまんの味をよく知っており
ものを大切にする暖かな心を忘れず
ライバルすら協力したくなるような
男にほれられる
たくましいバレーボールマンになりたい
バレーボールは人間を練り
バレーボールは人間をつくる