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ヨーロッパ旅行記15〜Brenneroにて〜


電車に乗りオーストリアとイタリアの国境の街、Brenneroを目指す。国境近くを通るということで、窓からは険しい山の姿が見える。窓から見える限り天気も良さそうだ。
それにしてもいい景色だ。アルプスの少女ハイジに出てくるような景色をしている。スイスにも行きたいな〜でもスイスに留学していた友だちはもう帰国しちゃったみたいだしな〜なんてことを思いながら電車に乗っていた。
今日からヨーロッパ旅3か国目のイタリアに入る。イタリアは南北に長い国なのですぐに西に向かう今回の旅ではあまりイタリアの景色を車内から眺めることはできなさそうだった。
今日とりあえずTrentoまで行って泊まるが、明日はどこに向かうかまだ決めていなかった。プラハで出会った日本人の方はイタリアは、街によって全然違うからおもしろくておすすめだと言っていた。僕もイタリアは知っている街がいくつかあったのですべて行ってみたかったが、今回の旅にはそれらすべての街をまわっている時間なんてない。結局、明日はミラノに行くことにした。なぜなら、僕が好きな本田圭佑さんがかつてプレーしていた街だからである。ケイスケホンダがプレーした街を1度見てみたいと思った。
明日の目的地なんかを改めて決めていたらBrenneroに着いた。

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山に囲まれている駅だった。夕方なのに霧がかっている。次の電車までは約1時間ある。駅を出ても近くに栄えているところはなさそうだ。大人しく駅内で待つしかない。駅内といっても立派な建物なんてなくて外でただひたすら待っていた。寒い。とにかく寒い。9月2日の18時半頃というのにめちゃくちゃ寒い。寒い寒いと言いながら1人うろうろしていたら壁にかかった温度計を見つけた。

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12度。そりゃ寒い。ハンブルクは8月後半から一気に冷え込むよと先輩に言われていた。だから秋終わり用くらいの服装で行っていたがこの年の夏は異常な暑さに見舞われ、エアコンがないハンブルクではありえないくらいの暑さを経験していた。
この時も日本の9月頭ほどの薄着を着てはいなかったがとても寒かった。他の国では適温だったけどここでは段違いに寒かった。震えながら使っていいのか分からない古いトイレへ入る。ここに知らない人入って来たら終わりだな、そんな時は用を足してる最中でも外に逃げ出すしかないななんて思いながら用を足す。とにかく異国での一人旅は気が休まる時がほとんどない。誰か入って来なくても暗いし古いし怖いなと思いながら用を済ませる。
SNSを見ても日本では夜中の時間なので起きている人がほとんどいない。やることもないので凍えそうになりながら体を震わせて電車が来るのを待つ。
ようやく電車が来た。目指すは今日の宿泊地、Trentoだ。

16へ続く。


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