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ヨーロッパ旅行記9〜ウィーンへ出発〜


プラハの駅を出発する。目的地はオーストリアのウィーンだ。プラハウィーン間も直通の電車が出ていた。4時間の長旅だったが、座って移動できたのでよかった。毎日電車で長時間移動をしてホテルに1泊して次の電車までの時間観光するというのがこの旅の流れだった。

ウィーンに行くのは楽しみだった。それは行きたいところがあったとかいう理由ではなかった。オーストリアではドイツ語を使うのだ。言語が少しでも分かるというのはとてもありがたい。プラハでのような悲劇が起きる可能性は低いのだ。それに言語が同じならば他にも似ているところがたくさんあるだろうと思っていた。
1カ国目からかなり疲労が溜まっていたので、ドイツ語が通じるウィーンはオアシスかのように感じていた。

電車に乗る。電車ですることはほとんどない。窓から外を見ながらたまにスマホをいじる。ヨーロッパの高速鉄道に乗っていて外を見ていてもあまりおもしろい景色は広がっていない。一面畑みたいなところを通ることが多いので、何分間も同じ景色が続くなんてことは頻繁にある。ただ、ヨーロッパの電車でいいことといえば、ほとんどの電車にコンセントがついていることだろう。長時間乗車する人間からするとかなり助かる。この旅に向けてモバイルバッテリーを2個持って行っていたが、結局ほとんど使うことはなかった。コンセントがあるのは高速鉄道だけじゃなくて、ハンブルクでは地下鉄の車両に充電用のUSBポートがあった。これがあれば万が一、充電を忘れて外に出ることがあっても外で困ることがなくなる。日本の鉄道会社にもぜひ導入していただきたい。

今夜泊まる宿を探す。駅からなるべく近くてできるだけ安くてひどくなさそうなところに絞っていく。アパートメントはできるだけ避けよう。ブッキングドットコムは直前割引があるので当日予約では結構安く宿を予約することができる。いい感じのところを見つけた。ウェルカムドリンクでボトルワインが部屋にあるとのことだ。いいではないか。僕はハンブルクにいる間毎日酒を飲んでいた。だけどプラハでは飲まなかった。ウィーンでワインなんて実に趣深い。予約を確定する。

あとはウィーン駅に着くのを待つだけだ。寝ないように意識を保ちながら外を見たりスマホを見たり考え事をしたりする。

10へ続く。


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