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ヨーロッパ旅行記7〜アパートメントに到着〜


またも見慣れたところへやってきた。親切なカップルに声をかけた場所である。アパートメントの住所にある建物のところへ行く。
ホステルの受付の人は、建物の一階部分に機械があるからそこにキーをタッチすれば開くと言っていた。どれどれと思い、探してみる。それらしきものがあった。これで開かなかったらもう知らない、野宿するだけだ。野宿する覚悟はもうすでにできていた。
ピッ。鍵が開いたようだ。助かった。これでようやくアパートメントに入れる。結局、2時間以上知らない街をさまよっていた。アパートメントだったので、キッチンもありそれなりに広かった。まずは、シャワーだ。本当は湯船に浸かりたいが、ヨーロッパでバスタブが付いているホテルはあまりない。大学の寮も当然シャワーだけだった。シャワーを浴びた後、食べ物を体に入れる。持っていた食料は、ドイツで買っていたあまりの薄い食パン数枚とサラミ数枚である。薄い食パン2枚とサラミ2枚を食べる。ごちそうさまでした。この旅は極貧旅だ。特に食べ物に関しては厳しくいく。飲み物が欲しい。ペットボトルに入っていた水を飲む。もうなくなりそうだ。ちょうどアパートメントにポットがあった。プラハの水道水が飲めるのかどうか知らないが一応煮沸した水を入れることにした。
ちなみにドイツでは水道水が飲めたので水を何度も買わなくてもペットボトルがあればそれに水道水を入れればよかった。海外は水道水が飲めないというイメージがあったが、僕が行ったヨーロッパの国ではほとんど飲めたと思う。田舎町に行けば整備されていないところもあるのかもしれないが、考えてみれば日本と同程度の文明社会で水道水が飲めるのは当然だろう。

シャワーを浴びてご飯を食べ、一息つく。本当に疲れた。誰かと話したい。ただ一緒に来た友人たちはもう帰りの飛行機に乗っているし、日本は夜中だ。誰か起きてないかなと思いツイートしてみる。すると同じ大学からハンブルクに来ていた子からいいねがくる。LINEを送ってみる。彼は明日フライトということでまだドイツ国内にいた。電話できないかと誘う。彼もちょうどホテルで休んでいたところだったみたいで、通話する。今日起こった出来事を話し、彼の明日のフライトの無事を願った。友人と日本語で話せて気力が回復した。
1人旅1カ国目からこのような経験をして、ドイツに引き返そうかとも思っていた。電車に乗れば乗り換えなく戻ることができる。ドイツ国内でも行っていない観光地だってたくさんある。そんなことが頭をよぎったが、すぐにその考えを捨てた。やると決めたことはやりぬく。それが僕のモットーだ。心を決め、明日の電車を調べる。明日は午前中プラハを観光してからオーストリアのウィーンへ行く。また長旅だ。

そろそろ横になろう。ベッドに入る。日本語が聞きたい。YouTubeを開く。動画を見ているうちに寝落ちしていた。夜中に目が覚め、もう一度寝直す。

8へ続く。


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