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「壁にぶち当たる」という素敵さ。はやくこいこい。壁のぼり。

何かを始めた時は必ずそのうち壁にぶち当たる。うまくいかなくてイライラしたり「自分はこんなこともできないんだ」と投げやりになったりする。

しかし何かを上手くなりたい人にとって壁に当たることはそもそも素敵なこと。なぜならジュースを飲んでポテチを食べてるだけでオリンピック選手になれるわけはないし、映画を見てるだけで腹筋が割れることもない。

壁にぶち当たったときに初めてできないことに出会う。そしてそれを乗り越える工夫をする。乗り越えたら上手くなっていたりする。嬉しいことにたとえ乗り越えられなくても、登ることを試していればその分は必ず上手くなっている、という。

しかし壁がこないままだと、よっぽど意識が高い人以外は成長に結びつきづらい。自分をいつもと違うところに連れて行ってくれるすてき壁。今日はそんな壁について頭の中を整理したいと思う。

ポテチを食べ続けてオリンピック選手になった人がいたら知りたい

寝っ転がってだらだらして頭を空っぽにしてるだけで、柔道で金メダルを取れたら、ラーメンの食べ歩きをしていたら新体操で世界新記録を取れたり、もしそんなことが可能なら壁に当たるというのはすごい今のないことだ。

むしろ壁なんてない方がいいし、出会わないほうがいい。今のところ、寝っ転がってるだけでスキーのジャンプで世界新記録を取った人も知らないし、将棋のコマの動かし方も知らなくてダラダラしている人が将棋のタイトルを取った例も知らない。

筋肉はほっておくと衰えていき、頭も使わなかったらボケていく。筋トレは自分ができる限界から3回する、と聞いたことがある。それが効果あるかどうかより、つまりはキツいストレスがかかることを乗り越えないと筋肉はつかないということだ思う。

ラーメンとチャーハンを食べてるだけで筋肉がムキムキになる人はいない。筋肉で負荷をかけてキツい思いをした分だけ筋肉がつく。そうすると壁にぶち当たるというのはむしろ大事なことで、自然なことであり、常に定期的に適度な壁にぶち当たるほうが良いのではないかと思う。

この適度な壁に定期的入門ぶち当たっている人を世の中は努力してる人、など称したりするのだろうが、努力するしないにかかわらず適度に壁にぶち当たることは筋トレの観点からも健康にも良さそうだ。

「自分に合った適度な壁との付き合い」。これが普通なことで、壁を避けることの方が異常で、なにかをやるなら壁とうまく付き合うのが本質にも思える。

できない自分にイライラするのは素敵な旅の第一歩。

僕は毎日22:00にYouTubeにジャズスタンダードを投稿している。最初は知ってる曲を弾いていたからさらっと更新することはできていた。撮り溜めも全然できた。

毎日22:00更新の動画↓

一年を超えたあたりから新しい曲にチャレンジするようになり撮り溜めがうまくいかなくなってきた。その日の更新がギリギリになることも珍しく無くなってきた。

思うように動画が撮れない自分にイライラしたりした。しかしこの動画撮影は、自分で選曲して、自分で弾いて、自分で編集している。なのでうまく行かないとしてもそれは自分のせいでしかない。イライラしているある日、このまぎれもない事実に気付いた。

そもそも自分が得意なことだけではなく、多くのジャズのスタイルで演奏したい、学びたい、そういった思いが最初にあったため、自分が得意ではない弾き方を学ぶ過程でやることもある。そのためすぐに撮れないことも多くなってきた。

できないことをやっているのだからできないことがどんどん出てくるのは当然。そしてそれができない理由も100%自分。逆にできることをやってる時は壁に当たらない。できる範囲でしかやらないためにノーストレスだ。

仕事をする時はこの範囲でするのはいいかもしれない。しかし自分で動画を毎日投稿したい、ほかの新しいジャンルも弾きたい、そんな思いもありやっている。だからできないことをできるようになりたい。

でもできる範囲でやってる時は漠然とさらにうまくなりたいと思っても自分で何かを考えないと降ってこない。しかもそれはあっているかもわからない。だけど、壁がやってくると、これをクリアすれば良いと、わかりやすい問題をプレゼントされたようなもの。

そして壁とは常に自分のそばにあるもの。そうなると壁にぶち当たってイライラするのはようやく素敵二人の旅路の出発が始まったようなものかもしれない。そうなるとこの壁を逃してはいけない。逃すと次は壁が来るかわからない。壁を避け続けるという異常事態が来る前に素敵な旅に出てしまおう。

自分に合った適度な壁と付き合おう。

壁は常にある方が自然だ。ゴミをゴミ箱に捨てる。いつかはいっぱいになる。だから一週間に一度、燃えるゴミの日にゴミを捨てにいく。一つの壁だ。これを避けてゴミを部屋に溜め続けると部屋がゴミでいっぱいになる。

きっとゴミを一週間に一度捨てるという壁を避け続けたからだと思う。完全に避けるより適度に壁と付き合った方が、部屋もスッキリして気分が良くなるので常に自分にあった壁をそばに置いて、登ってあげた方がコスパは良さそうだ。

人によってあまりにも高い壁が苦にならない人もいれば、その壁は無理な人もいる。毎日クオリティの低めの動画投稿が得意な人もいれば、月に一度高クオリティの動画の方がやりやすい人もいる。

大事なのは自分に合った壁を持つことで誰かの壁を自分も登ることではない。まずは壁と付き合うことの方が避けるよりコスパ良いと思って、自分の合う素敵な壁と毎日向き合おう。

その時、おすすめは少しだけ自分が登るのが大変かもなぁ、と思うような壁。高すぎると無視して結果、壁嫌いになる。これは危険。歯を磨くのが嫌いとかトイレに行くのが嫌いとか、そうなると色々困る。それと同じくらいだ。

ゴミなら一週間に一度はきついから袋がいっぱいになったら行く。とか、2週間に一度はどんな状況でも行くもきめる。壁だから少し大変なのは仕方ない。それを超えるから色々ゲットできるのはポテチを食べ続けてオリンピック選手になった人がいないことからも明らかだ。

実は壁に登れなくても大丈夫。素敵な壁。

毎日の投稿は難しいから一週間に一度動画を投稿することにするとする。そして3ヶ月ほど続けたある日、いつもよりうまく行かないことが出てきた。慣れてきたせいで欲が出てきて、もっとやりたいことが増えた。その新たな壁に潰されそうになって、壁とサヨナラしてしまう。

あるあるかもしれない。一度は壁と付き合うが次にやってくる壁に嫌気がさす。本当はこの二つ目の壁を乗り越えるのが最高にこれからの壁との付き合い、アップデートし続ける自分に出会うスタートなだけど、でも問題ない。

壁は素敵なんだ。3ヶ月動画投稿を続けていたらその分しっかり成長、変化している。まわりの評価も変化しているかもしれない。そこでやめたとしても3ヶ月の壁上りはすぐには無くならない。

この辺りが素晴らしい。最初にもらったアイテムは次のステージクリアが条件で貰えるわけではない、やった分だけしっかりと自分にかえる。なんてわかりやすい。やらないとなにもならない、やるとその分もらえる。わかりやすい。

今の自分が自分の全て

どんなことを思ったとしても、かっこいい言葉を言ったとしても、理想を語っとしても、今の自分が自分自身。壁と上手く付き合う方法を考える方がなにをするより遥かにコスパが良い。

壁を避け続けているように見える人いるが、それは自分に合った壁を選択するのか上手い人たちだ。彼らは壁の存在を感覚的に捉えて無くしてはいけないと知っている。

はこれからの時代、近代的な価値観の「他人を気にして生きる」より、「壁との付き合い方を気にする時代」に来ているじゃないかと思っている。もしかしたらきっとそれが21世紀を乗り越える日本という国の壁なのかもしれない。というと言い過ぎか。

毎日ジャズピアニスト。毎朝6:30〜コーヒーとジャズと演奏生配信。演奏動画にテキスト解説。みてるだけで音楽教養かも。かねこのジャズチャンネル。チャンネル登録よろしくね(✿︎´ ꒳ ` )↓

日々のつぶやきは、

毎日ジャズピアニストかねこ




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