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シン・ゴジラのCmaj7(#5)

~いつかござさんみたいに弾きたくて~
突然ですが、Cmaj7(#5)というコードに出会って、ハッとしました。この響きは…内閣総辞職ビームだ…と。

今日は第3章(*1)を学びましたが、ここではマイナースケールには3種類(ナチュラル, ハーモニック, メロディック)あり、それぞれの起源と、曲中での使われ方について説明されています。僕がCmaj7(#5) (以下、C△7(#5))を見つけたのは、ハーモニック・マイナーを勉強している時でした。

===備忘録なので、飛ばしてOKです===
トライトーン(*2)をもたないナチュラル・マイナーは、メジャースケールのようなD→Tモーション(*3)の解決感がありません。そのため、よりD→Tの解決感を増すために、第7音を半音上げたスケールが、ハーモニック・マイナーです。

Aマイナーだと、Gを半音あげてG#にするわけですね。A, B, C, D, E, Fの音は#なし、Gだけ#ありになります。すると3番目のダイアトニック・コードはC△7 ⇒ C△7(#5)になるわけです。
=====================

このC△7(#5)を弾くと、なんとも切ない哀しい響きを感じました。そうして頭によぎったのが、シン・ゴジラの劇中歌 ”悲劇 (Who will know)”でした。

劇中では米空軍の攻撃を受けたゴジラが反撃のために対空ビーム(俗にいう内閣総辞職ビーム)を発し、都心を一瞬で火の海にするシーンで使用されています。鮮烈な印象に思わず映画館で感極まってしまいました。

このアウトロ最終音でのコードがC△7(#5)に近い気がしたのです。思わず原曲を聴き返しましたが、確かにそんな気もします。正確にはAをルートとしてAm△7が正しいのかもしれません。

よくよく聴いたところ、冒頭でもBm7(b5)⇒E⇒C△7(#5)⇒Am…みたいな感じで現れてい (る?ような気がし) ます。(勉強不足で、まだよくわかってないのですが…^^;)

ハッとして嬉しかったので、思わずメモしたくなって書きました。
やっぱり印象的なコードは曲の顔になりうるんだな…

とりとめなくてすみません。それでは。



*1 JAZZ STANDARD THEORY/納浩一・著
(リットーミュージック)の第3章
昨年から、ゼロからのろのろと勉強しています。
*2 トライトーン:ある音に対して増4度(減5度)の音程にある音。
CにとってのF#、BにとってのF。不協和に感じるので、それぞれ半音進行して協和な音程に落ち着きたくなる(解決)。
*3 D→Tモーション:ドミナント⇒トニックへの進行。不安定⇒安定への落ち着きを伴うものが主。


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