日本人は本当に座れている?

坐をクリエートする

人、人、土と書いて坐ると読みます。その昔、椅子や腰掛けといった類いのものは身分がある方のみに使われていて、庶民のほとんどは『坐』の意味が表す様に膝を折り、尻をつけて座る事から由来されている様です。つまり今の様に椅子などが普及していなかった時は地べた座りが一般的だったわけですね。膝を折り座る『正坐』向かい合って座る『対坐』、乗り上げてしまう『座礁』、何もせずただ視る『坐視』、『坐』にはそこにおとなしく止まるといった静的な状態を表している意味もある様です。

坐骨を覚醒する

坐骨と言われてもなんかピンとかない方もいらっシャルと思います。一言で言うとお尻の底に坐った時にコリコリと左右2つ坐面に当たる骨がありますが、ここが坐骨になります。骨盤の一番下にある骨で普段は本当に意識しずらく感覚さえない方もたくさんおられます。一般的には坐骨神経痛といったほうが馴染みがあるかもしれませんお尻から足へ向かう太い神経で坐骨の横を通過しており股関節の可動性などが悪くなると筋肉が拘縮してこの神経を圧迫し痛みが出ると言う訳です。意識しずらい『坐骨』ですがここを覚醒し知覚に集中すると様々変化が現れます。

無意識にお尻を固めていた

民族の差は感覚の差?https://note.mu/masa_hirayama/n/n364de395638fを読んで頂ければ日本人の骨盤が後傾(後ろに傾きやすい)理由は理解していただけると思います。実はこの傾きは坐骨の感覚に大きく影響を与えているのです。既に骨盤股関節大掃除セミナーに参加されている方で『私、座る時お尻を締めて骨盤後傾させて座るのが当たり前』だったと言っていた方がいらっしゃいました。彼女は痩せ型でお尻にあるコリコリが当たるのが嫌でこの様な座り方をしていたと言うのです。背中や首の張りも強く長時間座る事ができない彼女でしたが坐骨を覚醒し知覚を高めていくと徐々に変化が現れてきます。

坐骨を覚醒し知覚を高める

肛門を中心として左右の坐骨の幅を比較し感じ取ったことはありますか?動かす事がメインではなくまずは状態を知る。お尻の肛門付近なんぞ一般の方はまず意識しない場所ですが、あえて肛門を中心に接地や前後バランンスを左右差にホーカスし差異を知覚していきます。また骨盤の前後への傾きも徐々に取り入れながら行なっていくのですが、それに伴い姿勢の変化が現れてきます。その結果、自分の内側の知覚からどこに坐れば自分軸が見いだせるのかが頭ではなくカラダから理解する事ができる様になります。坐骨を覚醒し『知覚』を高めた彼女はほとんど問題ない状態まで回復しています。

皆さん、坐って下さいと言われても感覚は人それぞれで『どのように坐れば』いいでしょうか?といった質問の多く受けますが、答えはその人自身が知覚してここが楽だと思える場所を探せる事が大切になるのです。

『知覚』の重要性がビジネスでも言われ始めている

最近ビジネスの世界でも『知覚』の重要性が多く語られっています。AWARENESS ANATOMY® (人は感じなければ動かない)を提唱している筆者も確かに知覚は人の理解力そのものだと感じています。しかしながら多くの人々は様々な環境ストレスで『知覚』できる状態から、程遠いところに置かれている自分に気付く事が出来ません『坐る』といった日常動作の中に『知覚』を改善する可能性はたくさんあります。『知覚』を得るための方法論に走る前に椅子に坐る事が一般的になった現代『坐』は静的なものではなく、動的に『知覚』を改善するリソースがたくさんあることを長時間座る事が多いビジネスパーソンの方には特に理解して欲しいと思います。5月22日骨盤股関節大掃除では坐骨の知覚を改善するヒントが満載です。皆んのご参加こころよりお待ちしています。

https://pro.form-mailer.jp/lp/f72f9aef106576



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?