「masa英文法」 - 助動詞のmay
助動詞は「主観を表す」というのが、
学習していて良く目にする共通の意味イメージである。
その割には、ものすごく解釈が難しくないだろうか。
自分が主観を述べるのに、このように難しい解釈では
「伝えたいことが伝えられない!」
そのように感じてしまうのは記憶するのが苦手な私だからだろうか。
だから助動詞は、私の中では一番使えない、
will/can くらいなら使えるかもしれないなと思う程度の表現方法だった。
だが、会話相手が容赦なく使ってくるらしいのも助動詞である。
自分が使わないだけならよいが、相手が使うのだから
解釈できなければ、英文の意味を、相手が伝えたいことを理解できない。
そこで頑張って独自解釈を試みた。
助動詞は、どれも一癖二癖、いや三癖くらいあるように感じた。
作っては検証し、作り直しては検証し、と、かなり苦労したが
シンプルな形で定義できたと思う。
中でも難しかったのが may である。
解釈の仕方で苦労する事例としても良さそうなので紹介したい。
実は内容的に有料記事にしようかとも思ったが、
これまでの記事の流れに沿っていたため今回は無料記事としてみた。
may の意味解釈を以下のように定義している。
「(何かあってそれが)良ければ〜する、できそう(?)」
簡単な例文を作って検証したものを次に示す。
May I help you? 良ければ助ける、できそう?
(=助けてもいい?)
May you be happy! 良ければ幸せであって、できそうだよ!
(=幸せで在ってね!)
He may go. 彼は、良ければ行く、できそうだよ。
(=行けるかも)
You may not go. 君は、良ければ行かない、できそうだよ。
(=行けないかも)
「かもしれない」の訳だと、単に推測の意味に解釈してしまうのだが、
実際は、「できるかもしれない(=できそう)」がより正確だと思うのだ。
may go は、「*行く*かもしれない」ではなく
「*行ける*かもしれない」だ。
単純に、英文を訳すだけなら「できそう」でも良いかもしれない。
だが、まだ使い始めた解釈なので、解釈に悩む英文に出会うかもと思う。
だから、「(何かあってそれが)良ければ〜する」の部分は
念の為の解釈として付け加えたままにしてある。
先程の検証例文を「できそう」だけで訳してみよう。
May I help you? 助けれそうだけど? (=助けてもいい?)
May you be happy! 幸せで在れそう! (=幸せで在ってね!)
He may go. 彼は行けそう。 (=行けるかも)
You may not go. 君は行けなさそう。 (=行けないかも)
そして出会うのが次のような例文である。
You may use it. それ、使えそう。 (=使えるかも)
You may use it. それ、良ければ使う、できそう(=使ってもいい)
文脈により、どちらかの意味で使われる表現なのだと思う。
He may go.もまた「してもいい」の意味でも使われるのだろう。
ここでのYou may use it.を「してもいい」の意味で使う場合は、
「使っても、使わなくてもいい」の意味である。
つまり、言われた側からすると、
「*使う*かもしれない」というよりも
「*使える*かもしれない」状況となる。
だから「使ってもいい」とは、次のように相手に伝えていると解釈できる。
You may use it. 君はそれを*使える*かもしれないんだよ。
(使っても使わなくても、どちらでもいいんだよ)
そして発文者はこう思うのだ。
「君はそれを*使う*かもしれないね。」
つまり、「誰かが使える」状況を、他の誰かが見た時に
「*使う*かも」という日本語でも表現できてしまうのである。
だから、「使うかも」の解釈でも、正しく解釈できる英文はある。
だけどその*使う*とは、「*使える*状況になったから」*使う*のである。
「許可された状況になったから、
*使える*ようになって
*使う*のだ」
状況により*使える*/*使う*の訳を使い分けるのはとても面倒であるため、
私は、「*使える*かも」と解釈するように決めたのである。
《日本語って本当に難しい。》
私が英語を学習しながら実感している気持ちである。
⭐️あくまでも masaの独自解釈である。
Google翻訳では、「He may go. (行くかもしれない)」と出てきた。
ただ、辞典にあるmayの数々の意味から共通意味イメージを考えたときに、
行きついた解釈が今紹介した内容である。
may は、しばらく自分の解釈で使ってみるつもりだ。
問題が見つかれば修正して使うことになるが、仮に修正しても
ここでの紹介内容を修正するつもりはない。
この記事内容の、是非は各々の責任で判断していただきたい。
⭐️本記事は、プロフィール記事に述べた意図により紹介しているものです。
記事は内容の正確さを提供するものではなく、
考察のヒントとなる視点紹介が目的です。
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