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首都モスクワ

Day9

Доброе утро
朝起きたら、またもや船は河を進んでいた。すでにモスクワ運河の首都モスクワの郊外付近に到達しており外を見ると森は無くなっていた。あの開放感も無くなっていた。モスクワ郊外の河の沿岸は開発が進んでおり大国の力が見えるようだった。船はЛевобережный район(レヴォベレジュニ・ライオン)という地区のSeverniy Portに到着。ここが今回の旅の最後の寄港地だった。この日はKROKアートアニメーションフェスティバルの表彰式とクロージングセレモニーを行う。

船の出口へ向かうとすでに下船準備をしているロシア人が多数。モスクワに住んでいる人たちで残りのセレモニーは家から向かうから、今日はここでさようならだという。
夕方まで自由時間ということで船をおりて街へ向かってみる。
港のそばは公園になっており、ここではサンクトペテルブルクと同じくゲートがあり、相変わらずデカイいかついおっさんが門番をしている。

公園を抜けて大通りへ、そしてタクシーを呼んでみる。モスクワ中央の赤の広場まで350ルーブル。30分ほど。モスクワは渋滞がひどいと言われているがお昼前だったせいか、大規模な渋滞に会うことはなかった。

おなじみ赤の広場へ到着。クレムリン。

そしておなじみ聖ワシリイ大聖堂
ずっと人の少ない田舎にいたせいか人の多さに酔う。
赤の広場というけれど、ロシア語では美しい広場という意味なのだそう。

ロシア最大の百貨店 グム百貨店。

3階建ての大通路が3本並列になっている巨大な百貨店だった。買い物をしにきたと思わせるワクワク感がこの百貨店の内装から湧いてくる。
1階の奥の通路は屋台がブロックごとに並んでいて、ロシア各地の食材を売っている。スモークサーモン、ベーコン、はちみつ、バター、牛乳、アイスクリーム…。子供達が親にアイスをねだっていたり。今夜カップルで家で食べるのかペリメニを大量に購入していたり。

ハイブランドの服飾店、家電コンセプトショップ、アップルストアなど日本でもおなじみな店も入っていて、そこは日本とほとんど変わらない様相だった。

グム百貨店の通路をそのまま出るとニコリツカヤ・ウーリツアに出る。キラキラと飾り付けがしてあってこの通りを抜けるまで続いている。

先ほどの通りを抜けて赤の広場をぐるりと囲むチアトアラリニ・プロイエズダを歩いてみる。有名なボリショイ劇場。時間が許せばバレエを見てみたかった。

赤の広場を囲む赤い建物、これはロシア国立歴史博物館。

マネージュ広場というショッピングストリートに入ってカフェで小休憩。見た目こそはヨーロッパ的だがユニクロや、バーガーキング、マクドナルド、GUなど東京と変わらないお店が立ち並んでいる。観光に来るにはやはりサンクトペテルブルクの方がいいのかもしれない。サンクトペテルブルクと違って英語はモスクワだと大体通じる。英語が通じないと嫌だという人はモスクワでもいいのかもしれない。自分は英語できないのでどっちでもいい。

ロシア軍の若い将校たちなのかな。パワーが少し強めのオーラを放っていた。

お昼は船から出るというのでそのまま船へ戻りお昼をとる。
そしてそのあとはバスに乗りKROK上映会のクロージングセレモニーへ。
開会より少し早めにバスがついてしまったため、その辺りを散歩する。

この工事通路ニューヨークでもあったなあと思った。ただアメリカと違うのはここにスプレーでなにやら描かないことだった。

文化センターにはこういうスケッチが壁一面にかけられていた。

日本にある文化センターとは違い座りごこちはよろしくなく、壊れている個体もたくさんある。


巨匠たちがどんどん受賞者を呼んでいく。
そしてクロージングセレモニーは終わった。

最後の晩餐。モスクワ在住の人たちは皆帰っていったので、人は少なくなっていた。ここに残る人たちはこれから世界中に帰っていく。名残惜しさもあったのか食堂が閉まる12時前最後まで喋って、部屋に戻っていった。

明日には各々のタイミングで帰っていく。

1週間以上この船に乗っていて、普通の旅行では行くこともないロシアの各地に降り立ち、様々な景色を見た。この船にはまた乗ってみたい。

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