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股関節内転筋を考える上で重要な5つのポイント

どーもです。

いよいよ8月に入りました。

先週からオリンピックが始まり連日選手たちの熱戦が繰り広げられていますね。

開催までに色々ありましたが、選手や大会関係者の皆さん含めオリンピックが無事に終わることを願っています。


さて今回は、表題にもありますように
「股関節内転筋を考える上で大事なこと!」がテーマになります。

股関節の筋肉といえば、腸腰筋やハムストリングス、中殿筋をイメージするかもしれませんが、当然ですが大内転筋や長内転筋などもあります。

今回はなぜ内転筋がそんなに大事なのか?について書いていきます。

今まで内転筋について考えたことなかったという方には特に一読してもらいたい内容となっています。

それではどーぞ!!


内転筋がなぜ大事?

いわゆる内転筋と呼ばれるものには、大内転筋・長内転筋・薄筋・恥骨筋などがあります。

内転筋がなぜ大事なのかというと
①筋段面積が大きい
②歩行時の前額面における制動
③O脚とX脚の原因となりやすい
④Knee-inの原因となりやすい
⑤股関節伸展可動域制限の原因となりやすい

以上が考えられます。

詳しく見ていきましょう。

①筋断面積が大きい

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イメージ的に内転筋群って筋断面積が大きいイメージがないですよね?(ちなみに私はそう思ってました)。

実は膝関節屈筋群(約25%)と内転筋群(約25%)の筋断面積の割合って同じなんですよね。

筋断面積が大きいということは、機能的にも大事な役割を担っているということになります。

②歩行時の前額面における制動(骨盤の動的安定性向上)

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内転筋特に大内転筋は、IC時大殿筋とともに骨盤と大腿の連結に重要な筋肉といわれており、共同して働くことで大腿を直立に保持することができます。

とくに膝OA患者さんは健常者と比較して、大殿筋や内転筋群の筋出力が低く、立脚期にみられるlateral thrustが起こる原因となりやすいです。

そういった方たちに対して、大殿筋のトレーニングだけではなく、内転筋群のトレーニングも有効になります。

③O脚とX脚の原因となりやすい

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見た目を気にするという意味でも内転筋を鍛えることやストレッチは大事ですね。

O脚はざっくりいうと膝が外側に向いてしまう姿勢になります。

膝が外側に向くということは内転筋の筋力が弱くなるということです。

やることとしては、ひとまず内転筋を鍛えていきましょう!

やり方は何でもOKです。

X脚もざっくりいうと膝が内側に向いてしまう姿勢になります。

X脚はO脚とは反対のことをすれば良いです。

ということで内転筋のストレッチをしていきましょう。

筋トレ同様やり方は何でもOKです。

④Knee-inの原因となりやすい

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Knee-inの問題で股関節が痛い、膝が痛い、足が痛いという方もいますよね。

Knee-inの原因として、中殿筋の筋力低下や股関節外旋の可動域制限が原因となりやすいです(もちろん他にもありますが・・)。

特に股関節外旋はknee-in修正に必要です。

じゃあただ単に股関節を外に開けばいいかというとそうではありません。

それだとO脚になっちゃいますよね。

察しのいい方は気づいているでしょうが、股関節外旋+内転が必要になってくるわけです。

先ほどの③と共通するところではありますが、動作を行っていく上でも内転筋群の働きは大事になってきます。

⑤股関節伸展可動域制限の原因となりやすい

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股関節伸展制限の1つに内転筋??と思われる方もいるかもしれません。

制限を評価する上で内転筋群の中でも大内転筋が特に重要です。

大内転筋の特徴として
伸展域で屈筋・屈曲域で伸筋になる
内側広筋と連結
があります。

さらに上記にもありますように、大内転筋は大殿筋に次いで伸展時の貢献度が高い筋肉です。

TKA術後などで内側広筋の緊張により内転筋群も引っ張られて、大内転筋の過緊張が起こることで股関節の伸展制限につながりやすくなります。


まとめ

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今回は股関節内転筋の重要性について書いてきました。

①筋断面積が大きい
②歩行時の骨盤の動的安定性向上
③O脚とX脚の原因となりやすい
④Knee-inの原員となりやすい
⑤股関節伸展可動域制限の原因となりやすい

以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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