新人・学生さん必見!患者様とのラポール形成のやり方を紹介
今更ですが、コミュニケーションって大事ですよね。
学生の方であれば実習中、セラピストの方であれば臨床に出ると必ず患者様と信頼関係を築いていきます。
そんなときにあなたはどうしてますか?
今回は、私もやっているラポール形成に大事なコミュニケーションスキルを紹介していきます。
コミュニケーションをとる上で大事なこと
コミュニケーションで大事なことは、相手が自分に対して心を開いていることです。
あなたも聞いたこともあるかもしれませんが、相手が心を開いている状態、信頼感や安心感のある打ち解けた状態のことを「ラポール」といいます。
学校でも患者様とのラポール形成は大事だ!と先生たちから何度も言われた記憶があります。
極端な話し、ラポールがないとコミュニケーションも上手くいきませんよね。
ラポールを形成するには
私たちは患者様とラポールを築いていく必要があります。
こんなことを想像してみましょう。
あなたが、術後による初回のリハビリで患者様の部屋に行きました。
(あなた)今日からリハビリの担当になりました〇〇です。
今日からリハビリを宜しくお願いします!
(患者様)昨日手術したばかりでまだ足が痛いし、もう動かしたりしても大丈夫なの?
(あなた)手術は成功しているから大丈夫ですよ!
先生からの指示もでていますし、できる範囲でやっていきましょう。
(患者様)・・・・・・・。
どうでしたか?
あなたは悪気があってこう言ったのではないかもしれませんが、患者様は「私の話しを聞いてくれてないのかな」と感じてしまうかもしれません。
ではどうすればいいのでしょう?
コミュニケーションには、言語的要素と非言語的要素の2つがあります。
言語的コミュニケーション
ひとつは、相手の言葉をおうむ返しするのが効果的です。
おうむ返しすることをバックトラックといいます。
例えば、患者様が「昨日手術したばかりでまだ足が痛い」と言ったとき、バックトラックをすると「手術した後だからまだ足が痛いんですね」などと言うことができます。
患者様はそう言われると、自分の言いたいことを聞いてくれているという安心感をもってくれます。
コミュニケーションは話すよりも聞き上手になることがポイントですよ!
ちなみにバックトラックにはいくつかの方法があります。
①言葉のキーワードを返す
②言葉を要約する
③言葉の直前の語尾を返す
無意識でも実践しているかもしれませんが使ってみて下さい。
非言語的コミュニケーション
コミュニケーションは言語だけでなく、非言語の要素も非常に重要です。
コミュニケーションはいろいろな要素を相手に合わせることができ、そのことをペーシングといいます。
人は自分と似ている人、共通点の多い人に安心や親しみを感じます。
ペーシングによってラポールを築くことができます。
ペーシングには次のような方法があります。
①姿勢などの見た目
姿勢などの身体の動きを合わせることをミラーリングといいます。
例えば背筋を立てているか、前に傾けているか、後ろに傾けているか、椅子に浅く座っているか深く座っているか、手は膝の上にあるか、机の上にあるかといった点を相手に合わせます。
②話し方を合わせる
声の大きさ、トーン、速さ、テンポなどを合わせるのもラポールを築くのに効果的です。
③その他
使う言葉や呼吸のテンポ、感情の強さなどをあわせることもできます。
ラポールは、無意識レベルで同調している状態ですが、姿勢や身振りは無意識的なものです。
このようなことを行うことで、効果的にラポールを築く第1歩になるのではないでしょうか。
ペーシングからリーディングへ
望ましい状態を実現するために、相手を導くことをリーディングといいます。リーディングするためには、下図のようにラポールを築けているのが前提です↓
ラポールが築けていないときにリーディングをすると、相手はさらに心を閉ざしてしまい、リーディングがより難しくなります。
リーディングが上手くいかないときに必要なことは、さらなるリーディングではなく、ペーシングです。
まとめ
バックトラック
相手の言葉をおうむ返しする。
ペーシング
姿勢や話し方などを相手にあわせる。
ミラーリング
身体の動きを相手にあわせる。
リーディング
望ましい状態を実現するために相手を導くこと。
コミュニケーションのポイントは聞き上手になることです。
ラポールを形成するためには上記を意識して行ってみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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