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疾患ではなく人をみることの重要性とは?

今回はあなたも1度は聞いたことがあるであろう
「疾患ではなく人をみなさい」という言葉について考えていきたいと思います。

この言葉・・・医療職の方は特に実習中や新人の頃は特に聞いたなーという方も多いのではないでしょうか?

自分も例に漏れず言われたことがありますし、そのように指導したこともあります。

ただ、この視点をもつことでコミュニケーション含め患者さんとの信頼関係の構築にも役立ちます。

それではどーぞ!


疾患ではなく人をみなさいとは?

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「疾患ではなく人をみなさい」は、ナイチンゲールが言っていた言葉です。

例えば70代男性・脳梗塞左片麻痺を想定した場合

疾患だけだと
・麻痺の程度は?
・感覚は?
・高次脳機能障害は?
・現在のADL状況は?

となりますが、それに加えて
・何人暮らし?
・性格は?
・趣味は?
・(以前含めて)仕事は何をしているか?

など機能的な情報だけではなく、パーソナルな情報も集めていきます。

大切なのは

機能的な情報を知ることは普通に大事なんです。

でもそれ以上に私たちが相手にしているのは物ではなく人ですので、「人となり」を知ることで患者さんとの信頼関係もそうですが、アプローチのやり方も変わってきます。

だからこそ人をみることは大事なんです!


美容室にて体験した話し

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この言葉って、自分たちもそうですが自費でのサービス業を行なっている方たちにも応用できる話しなんです。

僕が長年通っている美容室でいつもカットしてくれる美容師の方に、
「お客さんとの会話の内容ってどうやって覚えているのか?」
と聞いたことがあります。

その美容師の方は、会話の内容や特徴など含めカルテに記載していると言っていました(自分がどういうふうに書かれているんだろう・・と気になりますが)。

だから前回話した内容のことも覚えているし、そこから発展した話しもできるわけです。

これって、自分が客という立場からするとすごく嬉しいですよね?

話しの内容を覚えてくれているし、いつの間にか「壁」が消えていくわけです。

人としての壁が。


人は感情で動く

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人間は感情で動く生き物であるといわれています。

「この人は自分のことを分かってくれる」と思えば信頼してくれます。

多分これってビジネス的にはリピートにつながります。

先ほどの美容室での話しもそうですが、(最低限の技術はある前提で)技術的な優劣の違いって素人の僕らじゃ分かりません。

何で判断するかというと、身だしなみや言葉遣いなどもそうですが、その人の人間性(人間的な魅力?)ではないでしょうか。

自分が考える選ばれるセラピストもまさにこういう人で、技術だけでなくその人の「人となり」をどれだけ見れているかにつきます。

結局対面サービスの本質は、信頼であり、情であり、優しさではないでしょうか?


まとめ

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実習中によく言われるであろう「疾患ではなく人をみなさい」という言葉について書いていきました。

今思うと、実習中や新人時代はこの言葉の意味が分かっていなかったように感じますし、患者さんの情報収集が形式的な情報収集になってしまっていました。

この言葉を通して、抽象的な部分もありますが、改めてその人の「人となり」を見ることや感情を動かすことの大切さを学びました。

もしこの記事を読んで下さった学生さんや新人さんがいらっしゃいましたら、是非この視点を忘れずに実習や臨床に臨んでもらえればと思います。

本日は以上になります!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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