読書資料

「サラリーマンは300万円で会社を買いなさい」を読んでこれからの身の振り方考えるようになった話【感想】

数か月ほど前、定年退職後に日本でゆとりのある老後生活を送ろうと思ったおよそ2000万円必要だと政府が発表しましたね。

この件について、騒動になったことを論じるとかこの試算の是非について今更問うとかそういったつもりは今回全くありません。

実際問題老後の生活資金として2000万円必要だと仮定して、その資金をどうやって捻出していくのか。

世の中にはいろいろなお金を稼げる方法がありますが、今回読んだ本では「資本家になって資産運用を行っていく」ことで貯蓄を増やしていこうと述べています。

それってどんな本なのか。

それがこちら↓↓↓

結構衝撃的なタイトルですよね。

会社を買ったらどうして資産運用ができるようになるのか?そもそも300万円で会社が買えるのか?300万円で買える会社って経営状態大丈夫なの?独立開業して事業起こした方が簡単なんじゃない?

自分はタイトルを読んでこれだけの疑問がわいてきました。


きっとこのような疑問を読者に提起させた時点でこの著者の思うつぼです。
読まずにはいられませんでした。そして、これらの疑問に対してすべての答えが本の中に書いてありました。

じゃあどういった内容なのか。概要はこちら↓↓↓

概要

この本はサラリーマンでも日本の上位1.4%未満の超富裕層になれることを紹介している。事業を一から興して起業することを推奨しているわけではない。それはなぜか。日本には企業を甘く見ている人間がたくさんいるからだ。定年退職後に趣味程度で飲食店経営に乗り出すものの赤字をたたき出し、これまでの人生をすべて棒に振るような形で借金まみれになり倒産していく。挙句の果てには苦しみの末自らその命を投げ出してしまう。そのような失敗をする人間がとてつもないほどの数存在しているのだ。

ではどうやって、超富裕層に一般の人間が参入していくのか。その答えは中小企業の事業承継問題という課題にある。これまでのサラリーマン生活で培ったマネジメント能力や経験を生かして中小企業を買収し、自らCEOとなって経営に繰り出すのだ(個人M&A)。すでに土台のある事業を黒字転換、またはさらなる利益拡大に努めていき役員配当などで稼いでいく。

飲食店経営って本当に難しいんだな、、、

僕がこの本を読んで一番実感したことは飲食店経営の難しさです。(個人M&Aを推奨する本なのにわき道にそれた見方をしてごめんなさい)

飲食店経営って、開店したと同時に赤字からスタートする場合がほとんどだそうです。だってテナントを確保して、内装を作り変えて食器の購入にもお金がかかるし一日の仕入れの値段だってバカになりません。従業員の給料だって、とても大きな出費です。開店当初から話題を読んでいて常に満席状態だったら状況は異なるかもしれませんが、たいていの場合は最初はやっと数人のお客さんが入ってきてくれる程度だそうです。

開店するのにかかった費用をすべて回収していくところからスタートしなければならない。

経営が軌道に乗るまでは毎日食べていくのがやっと。

これが実態だと思ったら、片手間に老後の趣味程度で飲食店経営をすることがいかに安直なものなのか身に沁みました。

そうはいってもやりたいと思ったらやるんですけどね(笑)

会社を購入するリスク

いざ、中小企業を購入して、会社の株式を売買しようと思ったときに生じるリスクとして、この会社って本当に信用できるのかという懸念があると思います。

買ったはいいけど、既に経営状態はガタガタ。いつ倒産してもおかしくない状況で自らも共倒れをしてしまう。

そんな本末転倒なことはどうしても避けたいはずです。

じゃあ、どうすれば会社を高く売ることができるのか。

簡単です。

会社の購入と同時に自らその会社に出向、役員として会社の経営状態の改善に取り組めばいいのです。

これまでの会社員生活の中で培ったマネジメント技術やITを駆使した管理法。

これらを導入することで管理コストを低くし、より「いいもの」を売るためにかける時間を増やしていくことが挙げられています。

これを読んで非常に納得させられました。

価値が低い状態なのであれば、自らその価値を高くするために活動を行う。

非常に合理的です。

一生誰かの下について会社員生活を全うするのも筋を通すという意味では素晴らしい考えかもしれませんが、自分の人生に風穴を開けるチャンスでもあるので、定年を待つよりも非常にアクティブな生活へ変化することができるかもしれません。


まとめ

今回は「サラリーマンは300万円で会社を買いなさい」という新書を読んでみました。

現代人、特に若者にとって明らかに年金がもらえない風潮が蔓延している中で、老後の新しい生き方を提唱してくれているのではないでしょうか。

今回この本をお勧めする対象としては

・老後の資金が不安な人
・サラリーマン生活の中で培った経験や知識を生かしたい人
・これまでの伝統を継承していきたいという熱意のある人
・超富裕層に対してあこがれがある人

でしょうか。

この本は自分にとっても目からうろこな事実がとても多く、今の段階で老後に対してこのようなアプローチの仕方があると知れたこと、大きな財産です。

まずは焦らずに経験を積んでいくことから始めていきたいですね。

ここまで読んでくださってありがとうございました。







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