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光ではかる_100日チャレンジ(88日目)

暑くなってきたので、今年初めてのスイカを食べました。
梅雨時のためか、甘さは少なかったのですが、水分補給できました。

スーパーに並ぶ野菜、果物のなかには、「糖度」が記載されています。
糖度は、ショ糖の水溶液100gに含まれる、ショ糖のグラム数です。
糖度10度の果物は、果汁100gに含まれるショ糖は10gになります。

理科の時間に糖度計を使ったことがあると思います。
筒の手前にレンズがついていて、反対側には果汁をのせるプリズムの台がある糖度計は「透過屈折率型糖度計」と言います。

水やガラスなど透明なものは、光を屈折する(その境目で進む向きが変わる)性質があります。
水に他の物質が溶けていると、屈折率が大きくなる性質を利用して、ショ糖の濃度を知ることができます。
プリズムに果汁(ショ糖の水溶液)を載せた時に、光が反射する角度と、通り抜ける角度の境目によって屈折率を測定できます。
糖度計には目盛がついているのですが、これは屈折角度で濃度が分かるようになっています。
この型の糖度計では、果物を切り果汁を取り出す必要があります。

現在では、非接触型の糖度計で測定されています。
非接触型体温計と同じように、果物表面に向けてスイッチを押します。
計測器からは近赤外線を照射され、ショ糖が特定の波長の光を吸収しやすい性質を利用して、センサーで糖度を計測します。

「糖度が高い方が甘いので、数字の大きいものを選べば間違いない。」
と思いますが、食べるとそんなに甘くないと感じるときがあります。
実は糖度はあくまでも目安なのです。
実は水溶液の屈折率は、糖分以外の食塩、クエン酸といった物質によっても変化します。そのため、糖度がそのまま甘さを表している訳ではないのです。

私が聞いた美味しいスイカの見分け方。
・しま模様の黒い部分が濃くはっきりしている方が甘い
・叩いた音で見わける(高い音はまだ未熟。低めの音が熟して甘い)

他にも、甘いリンゴ、果物の食べごろといった、見分け方が多くあります。
糖度計がなくても、知識があれば、より美味しいものを選ぶことができますね。



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