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コグトレの振り返りの大切さ

コグトレを通級で活用しています。すべての生徒ではありませんが、認知機能の強化のために実施しています。その際、大切にしていることについて書きたいと思います。

•ワーク以外の振り返りシートの活用

課題のプリント以外に振り返りシートを作成しております。課題によって内容は多少異なりますが、類似している点があります。
 ①目標
 ②目標に対する達成度
 ③反省点もしくは良かった点
 ④次回への改善点
の4点は共通して入れています。

・実施前の確認事項

前回挙げた改善点と前回の達成度を考慮した目標の設定を行います。事前に確認したり目標を設定しないとなんとなく課題に取り組んでしまうので効果が半減してしまうと感じます。また、毎回ではありませんが、ワークによって強化を期待している力の説明をしています。ワークはたくさんの種類があって、それぞれに期待された効果が異なります。よって、生徒にワークの目的(身につけたい力)が何なのか?を伝えます。初めて行う課題の前には必ず説明します。3回に1回くらいは説明します。また、その力を身につけることでなれる未来の姿を伝えるようにしています。

・実施後の振り返り

実施後、振り返りシートを活用して目標の達成度や反省点、改善点を確認します。この時には生徒本人が振り返りできますので、とても重要な時間です。感情など見えないもんをキャッチすることが難しい生徒にとってはこの振り返りは最初からうまくいくわけではありません。最初は選択肢を設けたり工夫をしながら、回数を積み重ねていく中で、徐々に感情などの見えないものを言語化できるようになってきます。振り返る力を身につけるためにもこの振り返りは大切です。

・成功体験にもつながる

最初は目標達成できませんが、回数を重ねるごとにできるようになってきます。普段、失敗体験が多い生徒が成功体験を積み重ねる機会にもなります。また、副産物として良かった点があります。コグトレは多くの方が活用されています。そのため誰かが新しく取り組む際、既に取り組んでいる生徒からレクチャーしてもらうことができます。普段は教えてもらう立場しか経験がない生徒にとっては教える立場を経験できるのは自己有能感に繋がります。

最後に

コグトレのワークを活用し始めて数ヶ月です。ただ、ワークをこなすだけでなく振り返りやアセスメントを丁寧に行うことでより効果を発揮しやすくなると考えております。今後も活用していく中での気づきがあれば書きたいと思います。

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