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サポーターとしての教師〜共に成長する時代〜


特別支援学校教員のたにやんです。
時代の変化はかなり早いです!テクノロジーや世界情勢の変化に合わせて教師の役割も変わってくると思います。その時に日経新聞の記事を読んで感じたことを書かせていただきました。

これまでの教師と生徒の関係は縦(権威的)の関係でした。しかし、これからの教師と生徒の関係は横(協力的)に変化していくとかんがえています。たくさんの情報が溢れて、知識や技能を習得するのは学校でなくても可能です。教師は子供達が自立に向けて成長する過程でサポーターとして、子供達を支える役割になると考えます。なので、トップダウン的に子供たちに教えるのではなく、子供達が自らの力で困難に立ち向かい、乗り越えて成長できたと実感できるように助言したり、一緒に悩んだり、うまくいった時は共に喜ぶことが大切になります。

――生成AIが進化していきます。教師の役割はどう変わりますか。

「ある会で、自由進度学習をしている児童が『君たちは自分で学ぶことができる。先生は要るの?』と聞かれて、3つ答えた。1つ目は迷った時、これでいいよと先生が言ってくれると安心できる」

「2つ目は分からなくて困っている時に本気になって一緒に困ってくれる。3つ目は苦労してできた時、自分以上に先生が喜んでくれていて、それが自信や励みになる、と。そういう役割は人間だから果たせる」

日経新聞電子版


◯『これでいいよ。』と言ってくれる存在

『これでいい?』と聞かれることはすこぐ多いです。この背景には子供によって原因は異なりますが、自立していない子供たちに共通するのは自信がないということだと考えます。信じ切れるだけの自分に成長していないのだと感じます。わかりやすく言うとできたの回数がまだまだ少ないのだと思います。だから、子供達のできたを積み上げてあげるのも教師の大切な役割だと思います。

◯困っている時に一緒になって困ってくれる先生


仲間の存在は大切です。チームスポーツを経験していたものとして、みんながいるから苦しいことでも乗り越えることができた。という実感はあります。困っている時に自分一人では不安になることもあります。
タイトルにもある通り、共に成長できる関係が教師と生徒です。生徒が困っているように教師もどうすれば困っている生徒が困難を乗り越えられるのか?あれやこれやと試行錯誤しているのです。その過程で教師も成長しています。そんな横の関係で共に成長の道を歩める同時だからこそ、困難に立ち向かった仲間のような絆が生まれるのではないかと考えています。

◯苦労してできた時に自分以上に喜んでくれる先生


喜びを分かち合い、共感してくれる存在が自信を育んだり、人との繋がりの良さを感じさせてくれます。人との繋がることの良さを経験していると将来社会とのつながりを持つきっかけになります。孤独感はメンタルヘルスにおいても悪影響を及ぼします。家族以外の身近な存在となる教師との繋がりが将来社会とつながるきっかけを作ると考えます。


ネットやAIの普及によって知識を得ることは教師がいなくとも可能になります。AIやネットではできない部分が大切になってきます。
そこで、人しかできないのは安心感を与えられることではないかと思っています。知識を習得するだけならAIの方が生産性が高いです。
人にしかできないのは人対人で得られる安心感や感情の共感ではないかと考えています。
だからこそ、教師が行うべきポイントは安心感や感情の共有を行い、人間だからこそできるポイントに注力するべきだと思います。

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サポーターとしての教師〜共に成長する時代〜|特別支援学校初任者教員 たにやん