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子供時代は理性の眠りの時代


ルソーの『エミール』の中にある『子供時代は理性の眠りの時代』という言葉が紹介されていました。
わかりやすい表現でスッと腑に落ちました。小さい頃は自己コントロール力も育っておらず、人間が人間たらしめる理性が未発達の時期です。ですから、放っておくといつまでも遊んでいます。眠たくなれば眠りますし、食べたくなったら食べるでしょう。人間の本能のままに自由に生きているといった時代だと思います。
その時代には大人が制限することなく子供らしく幸せに生活させるのが良いということが言われているように感じました。

時期が来れば理性が目覚める

どれだけ自然に育てていても理性が目覚める時代がきます。それまでは子供が本能の赴くままに見守り支えながら過ごさせて幸せな日々を充分に味合わせるべきだということです。私の解釈ですが、遊びたい欲求を大人が制限せずに子供の興味関心を存分に発揮できるような支援を大人がすべきだと感じました。その結果、知的好奇心や自尊感情などを育み理性が目覚めてさらに自立していく上での土台となるのではないでしょうか?理性が眠っている時代に多くの強制を強いてしまうとこの自尊感情や知的好奇心などが阻害されて意欲の低下に繋がるように感じます。何をしても親の言いなりであれば、指示待ち人間となり自ら何か能動的に始めるということが難しくなるようにも感じます。


子供に余裕を与えることで自ら学ぶ意欲につながる

強制的にやることや勉強、宿題を与えて子供の余裕(時間)を大人が埋めてしまうと子供は自分が好きなことや興味のあることを見つけることができない可能性があると話されていました。本当にその通りだと思います。大人は自分の欲求や知的好奇心を満たすための時間を自ら捻出できますが、子供にはなかなかその力はないと思います。与えられた余裕の中で存分にアンテナを伸ばさせてあげることが大切だと思います。こちらから与えすぎて余裕を奪うと子供は思考停止してしまうように思います。

さいごに

私も同じ年代の子供を持つ親御さんたちとお話しすることがあります。その時に『習い事はどうする?』という話題がよくあります。親が焦って習い事をさせるのではなく本人が望んでしたいことであれば良いと思います。また、習い事により余暇時間が奪われたり、睡眠時間が削られてしまうと本末転倒です。その辺りのバランスを考えて子供のこれからについて考えていきたいと思います。

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