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逆境に克つ力 第一章 宮口幸治・神島裕子


みなさんこんにちは!
子どもの笑顔を増やしたい高校通級を担当している高校教員のmasaです!

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第一章 対談 宮口幸治✖️神島裕子 「親ガチャを乗り越えられる人と潰される人はどこが違うのか」

第一章では、親ガチャを乗り越えられる人とそうでない人の違いや乗り越える人に共通する点が紹介されています。


◯親ガチャを乗り越えられない人の特徴5点+1

  1. 認知機能の弱さ

  2. 感情統制の弱さ

  3. 不適切な自己評価

  4. 融通の利かなさ

  5. 対人スキルの乏しさ

  6. 身体的不器用さ(プラス1)

このうち特に厄介なのは「不適切な自己評価」だということです。

私の経験からも自己評価が極端に高すぎても低すぎても思うように指導が進まないことがあります。

自己評価が高すぎるケースにおいては能力以上に自分はできると思っているため、ミスに繋がりやすいですし、ミスが起きたことによる指摘を素直に受け入れられず他責になる傾向があります。

逆に自己評価が低すぎる場合には何か新しいチャレンジへの一歩が出せないケースも多く、様々なチャレンジの提案をしても行動が伴いません。その結果、学習機会を逃してしまうことが多いと感じています。

◯自己評価を適切にするために重要なメタ認知

メタ認知とは自分のことを正しく評価する力です。このメタ認知は他者からのフィードバックによって育つと書かれています。私もその通りだと思います。時に他者の評価と自己評価のギャップを感じることは私もあります。ですから、私たちにとってもメンターの存在は欠かせません。客観的な視点で評価してもらう機会は貴重であり、その積み重ねにより自身の置かれている立場や力などの持っているリソースが認識できて自身の活かし方が分かってくるわけです。

メタ認知は、他者とのコミュニケーションや対人関係の中で培われていくのですよね。(中略)置かれた環境によって、そこで、その対象者との関係の中で分かってくるのです。

メタ認知を育む上で他者の存在は必要不可欠です。自分の力を知る上で他者と比較してどうか?という視点は重要です。他者のことを知ることは自身の現在地を測る上で基準となります。
私の経験として例を挙げます。小学校から野球をしていました。小学校から中学校までは中心選手だったため、将来プロも可能性があると少なからず感じている反面、プロに行けるだけの実力はあるのだろうかという不安も半分ありました。

高校からは地元を離れて強豪校と言われる学校に入学しました。その結果、これまで出会ったことのないレベルの高い選手と出会うことになります。その衝撃は大きいとともに改めて自身が野球においては実力がないことを認識しました。
実力を把握する比較対象を知ることで自身が進むべき方向性も定まっていったように思います。

私の事例のように様々な人との出会いにより自己理解が進み、自身の適性を考えることにつながります。


◯待つことができない

親ガチャを乗り越えられない要素の一つとして忍耐力も書かれていました。長期的な視点で見れば、目の前のことに飛び付かずに待つべきなのに待つことができないのです。
我慢が足りないと一括りにできない面もあります。様々な背景はあると思います。
環境的な要因の一つとして乳幼児期の愛着形成が不十分なケースも考えられます。

待てるということは、待てば必ず報われることが体験を通して分かっていると言えます。
しかし、養育環境が劣悪で待てども待てども安心感を与えてくれない。もしくは、与えてくれたり与えてくれなかったり不安定な場合があります。そうなると、待てば報われるという経験がないために見通しが持てません。となると、今ある安心やメリットに飛び付かざるを得ないのです。先々の保証がないのであれば、目先のものに飛びついてしまうのもわからないではないです。こういった忍耐力を身につけるためにも支援者との安定した関係からヘルプを出せば安心感を得られるという経験を積んでいくことが大切です。


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