漢字の読み書きが苦手な高校生には代替手段を!

みなさんこんにちは!
子どもの笑顔を増やしたい高校通級を担当している高校教員のmasaです!

高校通級に来る子供達の多くが漢字の読み書きに苦手さがあります。特に書く方に苦手さを抱えています。

学習障害のパターンもあれば、知的な問題、漢字の想起の問題など、苦手さの背景は様々です。


〇克服の意欲があるのか?

まず何よりも漢字が覚えられない課題を克服する意欲があるかどうかです。
漢字が書けるようになりたいと言葉としては言いますが、これまでも小中学とやってきているわけです。
その中で失敗と叱責を繰り返し経験してきてます。

今更、克服するぞと強く強く意気込んでいらっしゃるケースは少ないです。

〇大人は漢字書けてますか?

大人の我々の日常の読み書きを振り返ってみましょう。便利なツールが溢れている現代において大人も漢字を書く機会少なくありませんか?

書く機会が少ない事で、昔は書けてたけど、今書けと言われたら正確に書く自信ないなぁ…と思いませんか??

漢字が完璧に書けなくても読む事がある程度理解できて、読める漢字の意味がだいたいわかっていれば仕事もできています。

もちろん教員になってからは、大体ではいけないところは調べます。

必要に応じて調べることも大人はできるわけです。

大人もツールに頼りながら読み書きに対応しているのです。

にも関わらず子供には書くことにこだわる訳です。
ある一定の年齢層には必要なことだとも思います。

しかし、高校生も社会に出る一歩手前です。
これまで書けなかった漢字を書けるようになることよりもできないことを代替する手段を知っていくことの方が大切だと考える訳です。

〇便利なツールを使いこなそう!

ほとんどの学生がスマートフォンを持っています。持っていない子供を探すことのはウォーリーを探せ状態です。

便利なアプリもある訳なので、アプリを活用して漢字をすぐに調べられるようになっておくのが大切です。

書類に必要な住所などはメモ帳にでもメモしていれば良いのです。

最近では英語も漢字も写真を通して読み方や意味が検索できる便利なアプリもあります。

ちなみに私が使っているのは『漢字検索』と『Google翻訳』です。
漢字は『漢字検索』を使っていて、こちらはカメラ機能と連動させることでカメラに映す事で読み方を調べる事ができます。

英語は『Google翻訳』を使っています。

便利なツールがたくさんありますので、読むことに労力を割かずに思考にリソースが割けるようにする工夫です。

社会生活の中では読むことは目的にならず、読めたことで得られた情報をどう活かすかが大切です。
あくまでも読解は手段なのです。そこにかける力を極限まで下げる事ができることはメリットもあります。

子供達はデジタルネイティブな時代を生きていますので、使いこなすまでに時間はかかりません。ぜひ、代替手段の活用を進めてください!

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