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【イギリス留学】スコットランドで盲腸の手術&入院をした話

はじめに

大学院留学中、スコットランドで盲腸のため手術と入院を経験した。救急医療の利用方法、GP登録をしていない状況での入院と手術、医療費免除の申請、大学へのSpecial Circumstanceの申請等は他の人々にも参考になるかと思い、備忘録として残す。

急な腹痛とスコットランドでの入院

2023年10月24日の夜、激しい腹痛があり、眠ることができなかった。普段は寝付きがいいので不安になり、午前3時頃に111に電話した。111は緊急時の医療アドバイスを提供する窓口。電話はすぐに繋がり、迅速に対応してもらえた。(回線の混み具合で全く繋がらない人もいると言っていたので、僕はラッキーだったと思う。)詳細の症状を伝える際、日本語通訳の必要性も確認され、日本語通訳をお願いした。体調がすぐれず、少し動揺もしていたので、日本語でコミュニケーションを取ることができたのはありがたかった。状況を詳しく説明したのち、翌朝7時に病院を予約してもらった。当時はまだGPに登録しておらず、病院で診察してもらえるか不安だったが、111から病院を予約してくれたので、とても助かった。

緊急手術

25日の午前7時に病院へ向かい、一日検査を行い、その後盲腸と診断された。医師から治療法の説明があり、薬による治療か手術かの選択を提示してもらった。虫垂を摘出する手術が根本治療になると聞き、手術をお願いし、翌朝手術を受けた。全身麻酔は初体験だったので緊張したが、3回程度呼吸をすると、すぐに意識を失い、目覚めた時には手術が終わっていた。虫垂を摘出すればすぐに回復すると考えていたが、実際はそんなに甘くなかった。手術後は体力が著しく落ち、数日間は歩くだけで息切れし、夜は痛み止めなしでは眠れなかった。

入院生活

手術後の入院生活は、5人のスコットランドのおじいちゃんたちと相部屋だった。アクセントが強く、会話の半分程度しか理解できなかったが、スコットランドのおじいちゃんたちの相槌は「あーい」というもので、会話のリズムが心地よく、皆フレンドリーに接してくれたので、楽しく過ごすことができた。食事についても、イギリスの病院食に全然期待はしていなかったが、想像以上に種類が豊富で楽しめた。毎朝翌日のメニューが配られ、メイン、デザート、飲み物等を選ぶスタイルだった。金曜日には必ずフィッシュ&チップスがメニューにあり、(私以外)全員がフィッシュ&チップスを注文していた。ポリッジやハギスなど、スコットランドならではの食事も楽しめ、今思えば貴重な文化体験だったのかなと思う。また入院生活は合計で5日間で、まだ回復しきらないうちの退院となった。

このリストの中から、朝食、昼食、夕食を選択する。選択肢が豊富で、グルテンフリーやベジタリアンメニューも豊富だった。
スコットランド名物のハギス、黄色いのはマンゴーらしい。少ししょっぱかったが、美味しかった。
野菜を食べたかったのでベジタリアンメニューをお願いした。

退院時の対応

退院時には、Discharge Letterを発行してもらった。この書類には入院日、治療内容、退院日が記載されている。入院期間中にアサイメントの提出期限があり、健康上の問題を考慮してもらうために証明書として使用した。退院後に発行すると時間がかかると聞いていたが、退院時に受け取るとスムーズであった。また、イギリスではNHSにより入院と手術費用が無料になるが、退院後に医療費免除の申請が必要らしい。NHSに医療費申請を行うための連絡先(NHSのFinance Departmentの電話番号&メールアドレス)をもらい、退院した。

退院後の手続き

医療費免除について、NHSへの申請がない場合には退院から2週間で自動的に医療費が請求されるため、すぐに申請のためのメールを送った。メールにはパスポート、BRP、大学のMatriculation Letterを添付し、2週間後に医療費免除の通知がメールで届いた。
また、大学にアサイメントの評価に関して健康上の問題を伝えると、Special Circumstanceの申請を案内された。申請では、状況の詳細、コースワークへの影響等を記載し、Discharge Letterを添付して申請した。Special Circumstanceの申請は受け入れられたが、その結果がどのようになるかは12月29日時点で未定である。

日本でも入院をしたことがなかった僕が、まさかスコットランドで入院&手術するなど思っていなかった。退院後も体力が回復するには1ヶ月程度かかり、体力がない中でのキャッチアップや課題を行うのは少ししんどかった。一方、この経験を通じて、普段の生活を整え、日々を大切にしたいなと思うようになった。日々の生活を大切にし、体調を整えながら、留学の後半戦も頑張りたいと思う。

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