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苺ちゃんの運命

【ラジオ体操298日目】
『ニコチンレス生活19日目』

こんにちは。
スイーツが好きすぎて、身体づくりのためにハードな筋トレをして直後に、コンビニで超高カロリーな濃厚スイーツを購入してしまう意思最弱人間コマリストです。


今日は『希少性と旬、本当に価値が高いのは!?』というテーマで書いていきたいと思います。


最近は、夜がとても寒くなってきたので、スイーツがますます恋しい季節になってきました。


ここ数年間でコンビニスイーツが飛躍的に進化して、有名なケーキ屋さんなんかにも負けないクオリティのお宝がたくさん売っているので、自称スイーツ男子のコマリストにとっては、毎日が甘い誘惑との戦いです。
#正体はおじさんです


クリスマス商戦に備えて、色んな会社がプレゼント用の商品をリリースしてきているのはもちろん、熾烈なクリスマスケーキの予約獲得競争が繰り広げられていますよね。


そんな中、ケーキの主役ともいえる”あの赤いヤツ”がスーパーに置かれているのを発見してしまったんです。


その神々しい姿と、価格に、正直驚きましたw


今日は、旬の食材の価格が下がって、希少性の高い食材の価格が上がる現象って、モノの価値を考える上で面白いよねというお話です。


ケーキに乗っかってる赤いダイヤモンドが大好きなスイーツ男子の皆さん💛あなたに向けて書いてますよw

苺ちゃんの旬

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さて、皆さんは『旬』という言葉を知っているでしょうか。


バカにすんじゃねーよ!


怒られてしまいそうなので、答えをもらう前に次の質問を被せますw
季節外れの食材と旬の食材、”美味しい”のはどっちですか?


この質問にも9割以上の人が、考える間もなく『旬の食材に決まってる』と答えてくれると思います。


はい。そうなんです。


質問を続けます。
美味しい食材と美味しくない食材、より高いお金を支払うならどっち?


いよいよ、読むのをやめる人が出てきそうですねw
そうです。当然ですが”美味しい食材に決まってるだろ!”となるはずです。


ここまで、何の疑問も持たずについてきてくれた皆さん。おめでとうございます。私と同じ矛盾の世界への入場券をプレゼントします。


今回の主役は、赤いダイヤモンドこと『苺ちゃん』。


クリスマスシーズンには、大量の苺ちゃんたちがケーキというド派手な椅子に鎮座して、多くの家庭に届けられることになります。


では、苺ちゃんの旬がいつなのか、知っている方はいるでしょうか?


ハウス栽培をしなかった場合、苺ちゃん本来の旬は『春~初夏』です。


つまり、春~初夏にかけて収穫される苺ちゃんが一番美味しいということです。


ちなみに、スーパーで苺ちゃんが取り扱われるのは『11月~5月』です。


これは、クリスマスに合わせて人工的に収穫時期をずらされた苺ちゃんたちが早い時期から出荷されて店頭に並ぶことが理由です。


はい。
では、その苺ちゃんの価格がどうなっているのか、知っている人はいるでしょうか?

旬と価格の矛盾

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苺の旬が春~初夏であるということを知って頂いた上で、考えてみてほしいんです。


苺ちゃんが一番高い価格で売られているのはいつなのか?


一般的にスーパーで販売されている11月~5月という期間で見てみると、最も高額になるのは11月です。


ちょうど今、一番高いってことですね。


その価格は、品種にもよりますが流通価格で1パック800円~1,000円程度


そこから、徐々に価格が下がっていき、4月~5月ごろには1パック300円~500円で販売されます。


さて、ここで思い出してほしいのが、苺ちゃんの旬です。


春から初夏にかけてが、苺ちゃんの旬ということは、暦通り考えてみると3月~5月が苺ちゃんの旬ということになります。


はい。
旬である時期、一番美味しい時期の苺ちゃんが一番低価格なんです。

母ちゃんの努力はどこに向けられるべき?

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ここで、視点を苺ちゃんの母ちゃんに向けてみましょう。


苺ちゃんを育てている母ちゃん(農家さん)が、苺ちゃんを出荷して売り上げを上げるためにどんな努力をすると思いますか?


普通に考えたら、”苺ちゃんの品質を上げること”ですよね。


では、苺ちゃんの品質とは何か?


この答えはいくつかあると思いますが、分かりやすいのは『形』『糖度』『大きさ』あたりではないでしょうか。


つまり、苺ちゃんを一番美味しくて素敵な姿に育て上げることが、母ちゃんの努力です。


ここで、考えてみてほしいことがあります。


苺ちゃんが一番美味しくて素敵な姿になるのはいつなのか?


この答えはシンプルで、3月~5月です。
そりゃそうですよね。だから旬だと言われるんです。


見えてきましたね。
そうなんです。苺ちゃんの価格(価値)を決めているのは、苺ちゃんの品質ではなく、『希少性』という一点。


旬とズラした時期に、どれだけ出荷できるかが売り上げの最大化要件になっているんです。


もちろん、時期をズラしたうえで、味も形も大きさも最高の苺ちゃんであれば、さらに選ばれる理由になり得ると思います。


でもね、旬じゃないのにたくさん売れるシーズンに、スーパーやお菓子屋さんが求めるのは品質よりも量であり、高額な苺ちゃんより、安価で大量の苺ちゃんなんです。


かくして、もっと美味しくなれるはずの苺ちゃんたちが、人間の都合で可能性を奪われて、それでも高額で売られている現状。


なんだか複雑な気分ですよね。


ちなみに、北海道は本州と気候が違うので、11月~5月というスーパーに並ぶ時期ですらないタイミングで収穫される苺ちゃんがあって、この苺ちゃんたちは超高額で流通しています。
#流通価格は倍以上


この苺ちゃんたちは、北海道における旬の時期に収穫されているので甘くて大きくて美味しい。


希少性と品質の両方を兼ね備えた最強の苺ちゃんが高額で取引されるのは、当然の話なんだと思います。


これからやってくるクリスマスシーズン。ケーキに乗っかている苺ちゃんの数奇な運命に思いを馳せながら、口いっぱいに幸せをほうばってあげて下さい。

じゃ、またね!

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