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学力向上を邪魔するもの?

【ラジオ体操156日目】

こんばんは。
大人になってからのほうが圧倒的に勉強しているので、この意欲が学生時代にあったら違う人生を歩んでいたに違いないと思っているコマリストです。


今日は『学びを阻害する言語の壁』というテーマで書いていきたいと思います。


学生時代にほとんど勉強をしてこなかったせいなのか、最近は学びのためにたくさんのお金と時間を使っています。


親が学費を出してくれていた時代に、
時間が余るほどあった時代に、
どうして勉強することができないんですかね。


今日は、最近勉強していて気づいてしまった、日本語の構造上の欠陥について、書いてみたいなと思います。

阻害要因は文法!?

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さて、今の時代は本当に便利になったので、新たなことを学ぼうと思えば、『動画』の教材を使用することができます。


動画の特性は、目の前で自分のためだけに話してくれているような親近感があることに加えて、”巻き戻しが可能”という点です。


昔の学校の授業顔負けに、動画教材を視聴しながらひたすらノートにメモを取って、内容を記憶するインプット学習をしているのですが、1つの動画を見るだけで、5回以上は巻き戻しが必要なんです。


もちろん、私の能力が低いということもあると思います。


けどね、それ以上に根本的に問題があるということに気づいてしまったんです。


それは、日本語の文法。


皆さんご存知の通り、日本語は結論が後に語られるような言語の構造をしています。


そのため、”ここが重要だな”と思ったキーワードが、最後の最後にしか出てこないんです。


キーワードだけをメモしても、あとから見返した時に100%意味不明になるので、しょうがなく巻き戻して、キーワードの説明を聞きなおして詳細なメモに残す。


ビジネスのプレゼンや、論文などに関しては『結論先行』が重要だと教えられるのに、ほとんどの学習教材や学校の授業では日本語の文法通りに結論が後ろに来るし、詳しい説明は前にあって、キーワードだけが後から出てくる。


これでは、巻き戻しができない教材はきついと思いませんか。

学力低下との関係性

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さて、日本の学生の学力は、諸外国と比較してかなり低いレベルにまで落ちているという情報があります。


これは、なにも日本の学生の学力が落ちたわけではなく、諸外国の学生たちの学力が向上していることに主要因があると思っています。


そもそも、日本人は学生・社会人ともに諸外国と比較して勉強時間が圧倒的に少ないという残念な情報もあります。


子供たちに勉強しろと言う前に、大人達こそ勉強しないといけないと本気で思うわけです。。


少し話が逸れました。


そもそもの勉強時間が少ないことに加えて、学校の授業では当然ですが日本語での授業が実施されています。


先生が口頭で説明しながら、重要なキーワードを黒板に書いていき、その黒板を生徒たちが板書するというのが昔ながらの光景だと思います。


でね、暗記学習ではなく、物事の背景や考え方を身に付けないといけないといわれている時代において、この学習方法が圧倒的にナンセンスだということにお気づきでしょうか?


繰り返しになりますが、先生が口頭で話をして、キーワードが黒板に書かれています。


教育熱心な先生方は、もちろん『背景』や『考え方』を口頭で伝えているでしょう。


でもね、日本語の構造上、背景だったり考え方を伝えた上で、”最後に”キーワードが出てくるんです。


で、そのあとにお得意の『ここ重要だから、テストに出るぞー』ですね。


これを聞いている生徒目線で考えてみたら、前半部分の説明なんて全く頭に入ってこないし、メモの取りようがないんです。


なぜなら、この話が重要なのかどうかは、キーワードが出てきてからしか分からないから。


そして、重要だとわかったところで”巻き戻して聞くことはできない”。


当然ですが、板書したところで、キーワードしか書いてない状態の黒板であれば、テストの点数のためにキーワードを暗記して終わりです。


これで本当に学力だったり、必要だといわれている背景や考え方が身に付くとは到底思えないですよね。


大人になって、真剣に勉強してみたら、『これ動画じゃなきゃ無理じゃん!』という状態になったので、初めて気づいた言語と学びの相性の悪さ。


解消のしようがない問題ではありますが、全ての学校で授業を録画して終わったらアーカイブを配信するなどのフォローがあったほうが、きっと学生たちの本質的な学力は向上するんだろうなと思います。


何の学びにもならない内容ですが、気づいてしまったので書いてしまいました。子供がいる家庭であれば、学習方法を見直す一つのきっかけになればと思います。

じゃ、またね!

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