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インターネットのような店舗?

【ラジオ体操270日目】

こんにちは。
インターネット関連の知識が乏しくて、多すぎる横文字に苦労していたので、仕事にしてしまえば覚えるだろうという謎の理由で7年間も通信関連会社でキャリアを積んだコマリストです。


今日は『オンラインとオフラインの融合』というテーマで書いていきたいと思います。


オンラインでの商売が世の中の主流になってきていますが、人に会いたくてリアル店舗に行っているという人はいるでしょうか?


私は、人と話をするのが好きなので、オンラインが便利なのはわかっていても、あえて店舗に足を運ぶことがあります。


リアル店舗とネット販売の両方に取り組んでいるお店の場合、ネットの方が売れ行きが良かったとしても、店舗側のサービスレベルや接客態度ってすごく重要ですよね。


今日は、最近お会いした方の取り組んでいることが、あまりにも革新的すぎて、”これこそ本当のネットとリアルの融合だな”と勉強させられたというお話です。


インターネットの世界で当たり前だといわれている概念を、リアルに取り入れるという意味ではめちゃめちゃ学びの多い内容なので、店舗ビジネスの方は参考になると思いますよ。

仕掛人はコンサルタント

さて、今回私が勉強させて頂いたのは、観光地として有名な高山市で酒造店を営むA社長です。


この酒造店は、日本酒の製造販売に加え、『民宿』『レストラン』『土産店』の事業を営んでいるので、酒屋さんというよりは”観光屋さん”という方が正しい表現になるような会社です。


そして、この会社を引っ張っているのは、民宿の跡継ぎ(長男)ながら、元大手コンサルティング会社のコンサルタントという異色の経歴を持つA社長。


このA社長は、潰れそうになっていた実家の民宿に戻ってきて、業績をV字回復させただけでなく、酒造店を含む別事業をM&Aで拡大したという”やり手”です。


とはいえ、業種的に例の感染症の影響をモロに受けるものなので、ここ2年間はかなり苦しんでいて、売上が半減しています。


そんな中でも一人の退職者も出さず、なんとか黒字を維持しているとのことだったので、とても素晴らしいと思います。


こんな”やり手経営者”が営むこの会社では、他ではあまり見られないような面白い取組みがたくさん行われていて、私も初めて見たのでとても勉強になったんです。

これぞネットとリアルの融合?

まず、私が驚かされたのは、酒販店という昔ながらの業種なのに、店内入り口がまるでアミューズメントパークになっていたこと。


「利き酒体験」と掲げられた入口の一角には、ワインセラーのようなおしゃれなボックスがたくさん並んでいます。


両替機でコインと千円を交換して、飲んでみたい日本酒のボックスにコインを入れると、おちょこ1杯分のお酒が出てくるという仕掛け。


見た目はまるでゲームセンターです。


このコーナーのすぐ後ろが、販売スペースとおしゃれなバーになっていて、ゲーム感覚で楽しみながら、お酒も飲んで購入もできるという仕組みになっていました。


これは、楽しそう!!


お酒を一滴も飲めない私でもテンションの上がる空間づくりには本当に脱帽でした。


さらに、私が驚かされたのはここからでした。


このお店は高山市内でも、もっとも有名な観光名所に店舗を構えているということもあり、店の前の道は連日多くの観光客が通過します。


このお店では、店舗の前を何人の人が通過したのかを自動的に計測するカメラを設置し、データを取得していました。


そして、お店の入り口にも同様のカメラを設置して来店客数と滞在時間を自動的に収集。


もちろんPOSレジを活用しているので、購入したお客さんの単価や人数も把握しています。


これ、何をしているか分かりますか?


A社長曰く、
「Google検索の仕組みをリアル店舗に導入しただけです」とのこと。


インターネットの世界では、例えば『日本酒』『高山』というキーワードで検索した人が何人いて、そのうち、自社ホームページに何人が訪れて、何分滞在して、どんなアクションをしたのかというデータを取得して分析するという手法が使われています。


ネットの世界ではこれらの数字をPVとかUUとかCVRとかいう横文字を使って、売上の最大化を図るために活用されていますが、これをそのまま店舗ビジネスに持ち込んだということ。


どんな仕掛けをしたら、どの数字がどう動くのか。
どんな要因があると、結果が変わるのか。


数字として把握することで、機会損失を極限まで下げて、コストの削減と利益の最大化を図る。


数字があるから根拠をもってネクストアクションを起こすことができる。


確かに、インターネットの世界もリアル店舗の世界も起きている現象が同じなので理屈的には正しい。


けれど、リアル店舗でこれを実現するという発想は、ほとんどの人がしない。


ちなみに、A社長はこれらのアイデアを他社の成功事例をTTP(徹底的にパクる)することで自社に導入したそうです。


自社の仕掛けに活かせるヒントは無いか?


こんなアンテナを常に張りながら、様々な情報を自ら取りに行っているからこそ実現したことだと思います。


私も、職業柄、成功事例と失敗事例については本だけでなく、ネットや直接お会いする経営者からたくさん取得しています。


ですが、こんな発想はできないし、これからもできる気がしない。。


今回のケースは、本当に勉強になったと同時に、未熟な自分を再認識させられるいい機会となりました。


このnoteで発信している内容が、誰かのビジネスのヒントになっていたら嬉しいですが、もっともっと分かりやすく落とし込みやすい内容を書いていかないとダメだなと気合が入っています。


楽しみながら読めて、学べるnoteに出来るように、進化していきますので、これからも気が向いたら読んでみて下さいね。

じゃ、またね!


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