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クオリティって大事なの?

【ラジオ体操19日目】

こんばんは。
らーめんが大好きで、味覚には自信があると豪語しているけれど、100円以下で買える”TOPバリュのシーフードヌードル”のチープな味が癖になってしまっている味音痴のコマリストです。
#TOPバリュー
#クオリティ高い

今日は、『マーケティングとクオリティ』をテーマに書いていきます。

横文字ばかり並べて、カッコつけたいわけではありません。つい最近、私が関わっている団体で実際に相談された具体的な内容をもとに、大事だなと思ったことをまとめます。

というのも、
最近、私はnoteでも「セールスの重要性」について何度か触れてきています。その内容が、”売ること”のほうが”品質”よりも重要だという間違ったメッセージになっていたらまずいなと思って、このテーマを選んでいます。

どういうこと?
と思ってくれた方、スキです。続きを楽しんで下さい。

改善点はどこか?

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これは、とある団体が企業の支援サービスの一環として運営している「WEBサイト」運営における実際のお話です。

このWEBサイトでは、関係性がある10,000社弱の事業者へ向けて、「経営お役立ち情報」や「他社の好事例」を紹介しています。

この記事は、この団体に所属する”支援者”が執筆をしているため、各個人に対して、「PV数(記事の閲覧数)」をKPI(目的達成のための目標)として定期的に開示しています。

WEBサイト全体のPV数は2,000~3,000件/月程度で、各記事は多いものでも累計で150件程度です。

前情報が多くてすみません。。

こんな状況の中で、責任者から私に相談が入ります。以下は実際のやり取りです。

+ + + + +

責『このサービスをどう改善したらいいと思いますか?』

私『改善するにもゴールが必要ですよね。具体的に、このサービスを通じて何を実現したいですか』

責『もっと多くの人に見てもらえて、実際に活用してもらえるような状況にできたら嬉しいんだけど・・。今年度の予算は使えないので、サイトの改善は難しいかなと思っています』

私『なるほど。分かりました。そもそも、見てもらいやすくするようなマーケティングとしてのサイト改善は現時点では不要だと思います』

責『それは何で?』

私『正直、今提供している記事の内容では、コンテンツとしてのクオリティが十分ではないです。執筆者によってクオリティにバラつきがありすぎて、”毎回楽しみにできる”レベルにはなっていません』

責『確かに、それは前々から私も感じていたことですね』

私『そうですよね。このままの状態で、”見てもらいやすくする改善”をしてしまうと、一時的にはPV数は伸びるけれど、二度と見てもらえなくなるリスクを孕んでいます』

責『なるほど。確かに、記事を見てもらうようにマーケティングをしても、クオリティが伴ってないと、二度と見ないですね』

私『そういうことです。なので、今年度残り2ヵ月で取り組むのは、クオリティを高めて、平準化する作業に集中することです。』

責『具体的にはどうしたらいいと思いますか?』

私『高品質化・平準化を図るためには、ストーリーの枠組みをフォーマット化して、各領域に”どんなことを書くのか”というルール設定をするのが効果的だと思います』

責『確かにそうすれば、個人の専門性に偏った内容にはなりにくいですね。書き手としても書きやすくなりますね』

私『はい。そして、大事なのは”読み手が読みやすくなる”ということです。記事全体のどこに重要なことが書かれているのかを感覚的に把握できるので、短時間で情報収集ができるようになります。読み手は経営者なので、忙しい中でサクッと必要な情報を得られるという要素が重要です』

責『OK。すぐにやりましょう。そのあとはどうしたらいいと思いますか?』

私『今のサイト構成を見る限り、各記事は”サムネイル”と”タイトル”、”冒頭の3行程度”だけが見えている状態です。つまり、この3つを改善することで記事を開いてみようかなという行動を起こすことができます。』

責『確かに。今は”謎の外人”とかが画像になってますし・・』

私『そうですよね。あとは、タイトルはもちろん、見えている3行部分が今は”自己紹介”になっています。読み手はそんなものには1mmも興味ないです。それなら、冒頭部分を続きが気になる内容に変えたほうが良いですね。』

責『少し、光が見えた気がします。早速取り掛かります』

同じ土俵

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少し長めのやり取りでしたが、いかがだったでしょうか。
#これでも省略してる

冒頭にも書きましたが、私はセールスやマーケティングが最重要だとは考えていません

セールスやマーケティングは間違いなく重要なことですが、商品やサービスの品質が高いことが大前提です。

ただ、日本人の気質として”品質を高める”ということは空気を吸うくらい当たり前に行われていて、ほとんどの商品・サービスの品質が”高いレベルで競い合っている”状態だと思っています。

昔のデジカメや携帯のカメラなんかも”〇万画素”という数字を競い合っていましたが、正直人間の目にはそんなもの判別できないレベルでの競い合いです。

いわゆるオーバースペックというやつですね。

なので、これ以上品質を高めることにこだわるのではなく、『どうやって売っていくか』を考えてほしいという話を何度も書いたわけです。


つまり、品質が高いことは、ようやく同じ土俵に立った状態だということです。その上で、セールスに取り掛かる。

そもそもスタートラインにも立てていない状態で、マーケティングを先にぶち込むと、顧客の高い期待値に応えられない状態が起きます。これでは当然ファンは増えません。それどころか、悪い口コミが発生します。

その結果、悪い口コミという超アゲンストが吹き荒れる中で、永久に新規顧客獲得をやり続けるという地獄に突入します。

少子高齢化かつ人口オーナス期に突入した日本市場で、永久に新規顧客獲得・・・。逃げ出したくなりますね。

まとめ

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今日は『マーケティングとクオリティ』をテーマにしましたが、カッコいい内容ではなく、現場感満載のドロドロした感じだったかと思います。

結論としては、マーケティングはもちろん大事だけど、品質をおざなりにして人を集める手法に走ると、痛い目を見る。ということです。

クオリティの追求とマーケティング活動は、本来は切り離して考えるものではありません。互いが密接に関係しているので、うまくバランスをとりながら進めていくものです。

・自社の商品サービスがスタートラインに立っているか?
・過度な期待を与えていないか?

この問いを常に忘れずに、
商品サービスを通してまだ見ぬ誰かを幸せにする活動としてのマーケティングを継続していきたいですね。

少しお堅い話になってしまいました。ネタ的な話もまた書きますので、腐らずに読んで頂けると大変励みになります。

じゃ、またね。

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