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以て師たるべし

【ラジオ体操72日目】

こんにちは。
ルールは守るものではなく、作るものだと厨二全開の学生時代を生きてきた結果、未だに大人になれないコマリストです。


今日は『アップデート』というテーマで書いていきたいと思います。


温故知新という言葉はとても有名ですが、この言葉は「論語」に出てくる一節から抜き出されたものだということは知ってましたか?


説明するまでもないと思いますが、古くから語り継がれていることや、伝承されているものから、新たな学びを得ること。


この部分だけを抜き取って、古くからあるものの重要性を説いたものとして知られていますが、実は続きがあります。


その続きとは、「そうすれば、良き師になれる」というもの。


つまり、古典から学び、新たな解釈を加えて、それをさらに後世に伝承していくことが重要だという意味です。


自分のために、古典から学びなさい。ではなく、あなたも含めたこれからを生きる人のために学び、伝えていきなさい。


簡単なことではありませんが、本当に深い言葉なので、私は大好きです。


この言葉の中にある”新たな解釈や学び”という部分にスポットを当てて、私が日々思っていることをまとめていきます。

しきたりは残すべきか

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最近の出来事ですが、50年以上続く組織において何が大切なのか?ということについて、色々とお話を聞く機会がありました。


”設立時から継続していること”や、”歴史のある団体だからこそ出来ること”についてありがたいお話を聞いたわけですが。。


この話を聞きながら、私はず〜っと違和感を感じていたんです。


”設立時から継続しているから、続けていかなければいけない”だったり”長年継続してきたことで、信頼関係が構築できている”という言葉。


これらの言葉、もしかしたら歴史のある企業なんかでも聞くことが出来るのかもしれません。


違和感の正体は、
継続することそのものに価値があると考える風潮です。


もちろん、継続することの難しさも理解しています。それでも、価値があるのは継続するという行為そのものではなく、なぜ継続するのか?という理由だと思う。


理由を理解せずに、続いてきたから続けるというのは、あまりにも乱暴だし何の意味も無い。


こういったものを大切にしつつも、しっかりと理由を理解していない人に、何のために継続しているのかと聞けば、決まって同じ答えが返ってきます。


そういうものだから。


え、っと、、バカなの?

新しい考えを取り入れる

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継続している理由さえ理解していればそれでいいかと言うと、そんなことも無いと思います。


50年前と現代では、本当に全てのものが変化しています。


これを踏まえた上で、その”理由”は本当に現代においても通用するものであるのか?


新しい考え方を取り入れることは出来ないのか?


昔からある”当たり前”を参考にするのであれば、常に現代版にアップデート出来ないかということを考えていなければ、いつまで経ってもアップデートを図ることが出来なくなってしまう。


そもそも、”何でこんなことをするのか?”と聞いてきている若者は、その当たり前に対して違和感を感じているから質問しているんです。


若者の感じた違和感を、自分自身が感じ取れる状態で無ければ、時代に取り残されてしまいます


伝統とは、守り続けるだけのものではなく、時代の変化に合わせて形を変えていくものだと思うんです。
#変えるべきでない真理があることは理解してます

それでも守るべきもの


時代に即した形に形を変えていくものが伝統なんじゃないか?という私の考えを知って頂いた上で、それでも守るべきものとは何なのか?ということについて、触れておきます。


守るべきもの。

それは、時代を超えて多くの人に学びを与える古典と呼ばれる書物や、人々の心を動かしてきた伝統など、時代がどれだけ変化しても”応用できるもの”なんじゃないかなと思います。


私が自分自身の成長のために継続している活動として「月イチ芸術」がありますが、その芸術の中には落語や狂言、能といった日本固有の伝統芸能が含まれています。


正直に言いますが、これらのうち私が理解できるのはごく一部だけです。それでも、現代人の私という目線から見て、単なる娯楽としてではなく学びの宝庫であるこれらは、本当に日本の宝だと思います。


今から、新しく始めようとすることで、100年先の日本人に残したいという考えを持って何かを始める人というのは本当に限られていると思います。


そんなことを考えながら、古典に触れて当時にタイムスリップしたような感覚をくれる古典芸能。これは間違いなく残すべきものだと思います。


そして、論語や孫氏の兵法などなど、外国由来でありながら現代のビジネス書はこれらの焼き直し(劣化版)とさえ言われる古典の書物。


これらもまた、間違いなく現代に応用して活用することができるものであり、残すべきというよりは守るべきものかなと思います。


守るべきものとは、時代の変化に関係なく、おそらくこの先100年後も人々に学びと感動を与えてくれるもの。

まとめ


今日は『アップデート』というテーマで、古いしきたりを守ることが大事なのではなく、時代に則した形に作り替えていくことこそ重要だよね。ということについて書いてきました。


今回は、”古い”しきたりとしていますが、実際はそんなに古いものでなくとも会社や色んなコミュニティの中には、「暗黙の了解」みたいな変なルールがあったりします。


そういう類のものに出くわした時に、”そういうもんなのか”とスルーして生きていくのと、”何でそうなんだろう?”と立ち止まって考えてみる習慣を身に付けるのとでは、学びの量が大きく違うと思います。


私は社会不適合者を自覚していて、嫌いな言葉は「常識」ということを公言しているくらいなので、当然ですが意味不明のルールにはつっかかります。
#常識って誰が決めたの


トラブルも多いですが、組織や団体、人のことをより詳しく知ることができるので、悪くないなと思っているわけです。


ぼ~っと生きてても、何とかなりますが、人とぶつかってでも学ぶ姿勢を持っておくことは、自分を助けてくれることになると思いますよ。

じゃ、またね!

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