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【乃木坂46】乃木坂46が"残念"になってしまった理由

乃木坂46とは

乃木坂46はプロデューサーの秋元康が手がける日本の女性アイドルグループで、2011年8月にAKB48の公式ライバルグループとして結成された。

なぜ乃木坂46は残念になったのか?

ココ最近の様々な問題により逆風にさらされつつある乃木坂46だが、乃木坂46ファンからすると、ここ数ヶ月、ここ数週間でいきなり残念になった訳では無い。

乃木坂46は確実に遠い存在になった

乃木坂46と言えば、公式ライバルグループであるAKB48の「会いに行けるアイドル」というコンセプトを踏襲しながら「劇場を持たないアイドル」として少し離れた距離感の「キレイ系アイドル」というのが近似値的表現になるのだろうと思う。

乃木坂46の握手会は言うなれば、「クラス1のマドンナに会いに行くもの」であり、日常生活では絶対に手が届かない存在でさえ、お金を払いさえすれば、「会うことが可能」という絶妙なポジションをキープしていた。悪い言い方をすれば「女優未満、キャバクラ以上」といったファジーゾーンへ飛び込んだのだった。

しかし2017年爆発的なヒットを飛ばし、レコード大賞にも登り詰めた17thシングル「インフルエンサー」を皮切りに、"スケジュールの都合"という理由で一部メンバーに会いに行くことすらできない環境が増えていくことになる。

17thシングルの全国握手会(幕張)ですら、会場に入るため2~3時間の待機列に並ぶほどだった。また白石や西野に至っては握手するまでに更に1時間、握手待機列に並ぶ覚悟がなければ会えない状態になっていた。
そういうことも考えれば、"スケジュールの都合で"と言い、メンバーを護ることは別に悪いことではないようにも感じる。

ちなみに個別握手会はスケジュールの都合で多くのメンバーが欠席となっていった。

17thでは生田絵梨花、白石麻衣、松村沙友理が全欠席
18th 白石麻衣、西野七瀬、松村沙友理が全欠席
19th 秋元真夏、伊藤万理華、桜井玲香、白石麻衣、西野七瀬、松村沙友理が全欠席
20th 白石麻衣、桜井玲香、西野七瀬が全欠席、
21st 秋元真夏、白石麻衣、西野七瀬、若月佑美が全欠席。衛藤美彩、松村沙友理、久保史緒里はスケジュール調整。
22nd 秋元真夏、生田絵梨花、衛藤美彩、桜井玲香、白石麻衣、高山一実、松村沙友理、若月佑美が全欠席。西野七瀬は卒業のため不参加。

23rd以降もスケジュールの都合により「あのテレビで見ていたスーパーアイドルに会える」という可能性が個別握手会においては0パーセントになってしまったのだった。

オンラインは残酷

社会情勢も相まって、乃木坂46は握手会からトーク会(ミートアンドグリード)へと切り替わった。スマホ1つでどこからでも会えるというのが最大のストロングポイントかと思えたが、蓋を開ければ制約が多かった。

1番の難色は全国版のミートアンドグリードは全て抽選制ということ。それまでのCDを買いさえすれば、誰でも気軽に参加出来た握手会とは違い、CDを買ってもメンバーに会えるかは抽選、その上"画面越し"ともなれば、それまで会いに行っていたファンからすればメリットが薄いし、新規参入したいファンにしても周りにお手本が居ないのだから、障壁は大きなものになったと考えられる。

なかでも海外在住のファンは"取り残された"と言える。
これは後にも紹介するが2018年、19年と海外単独ライブを成功させるなど、海外在住・外国籍ファンも虜にしつつあった。しかしながら、ミートアンドグリードは国内限定のサービス、国内限定開催。海外からの接続は認められなかった。

何故そうならざるを得なかったのかやソニー社員のとんでもない努力についてもっと知りたいという方は下記リンクから知ってもらえばいいと思うが、それにしてもショックが大きかったと言える。

選抜メンバーの固定化

基本的にアイドルを応援している人なら自分の推しメンが少しでも多くの人の目に止まるポジションで活躍していて欲しいものだ。

しかしながら乃木坂46の全盛期、2017年~2018年にかけて1列目2列目のメンバーが殆ど変わることなく固定化され、応援している人も競争力の失ったところに光を見い出せなくなりつつあった。実際この頃からアンダーライブの人気はうなぎ登りになっていて、現在では全体ライブ(全国ツアーやバースデーライブ)よりもアンダーライブが好き、アンダーライブしか見ないという人は少なくない。

17th「インフルエンサー」/ 21人
18th「逃げ水」/ 18人
19th「いつかできるから今日できる」/ 19人
20th「シンクロニシティ」/ 21人
21th「ジコチューで行こう!」 / 21人
22nd「帰り道は遠回りしたくなる」/ 21人

選抜基準の謎と不信感

いわゆるボーダーライン上に居たであろう、斉藤優里、中田花奈、樋口日奈、北野日奈子、寺田蘭世のファンからすれば17th以降、選抜への定着が期待から現実になると信じて疑わなかっただろうし、今でもその決定というのは理解に苦しむものだったと考えられる。
特に20th以降の布陣は3期生が猛プッシュされ、怒り心頭だったと思う。そのうち気付けば、鈴木や渡辺といったメンバーに先を越されていくのも何がそうさせたのかも全く分からなくなっていた。逆に山崎怜奈や伊藤純奈といったアイドル活動以外でも実績を残したメンバーがボーダーラインにすらかからないということが"層の厚さ"という簡単な言葉で片付けられたことも残念だった。

多くの場合、握手会の売上が基準と語られるがだとすれば、岩本や梅澤、佐藤といった3期生はそんなに売り上げていたのか?という疑念はあるし、運営サイドが販売枚数をコントロールできる場所においての競走は出来レースに等しいのではないかとすら思うわけだ。
結局、坂道AKBで将来を嘱望された北野、寺田という未来のエースすらも謎の理由によって長きにわたって幽閉されたわけで、結果論にしても残念だったと言わざるを得ない。

海外進出

2017年にシンガポールで行われた「C3 AFA Singapore」の出演をきっかけにグループは海外へと進出し、翌年には「C3 AFA Hongkong」「NOGIZAKA46 Live in Shanghai 2018」、2019年には「NOGIZAKA46 Live in Shanghai 2019」を成功させた。
だが、多くのファンは2016年11月リリース「サヨナラの意味」2017年3月リリース「インフルエンサー」の活動期間に応援し始めた者ばかり。海外へと飛び出していくことは、運営サイドにしてみれば計画的で『ドームの次はアジア、世界』という目論見はあったのだろうが、多くのファンは『驚異的なスピードで海外へ行った』というのが率直な感想で、見捨てられた感は否めない状況だったと言える。

ファンが求めている音楽は選抜には無い。

「これは良曲」と語られる曲は少なくないが、残念ながらファンが求めているAKB48のように「派手に盛り上がる曲」も欅坂46のような「社会に抗う、大人への挑戦を歌う曲」も日向坂46のように「青春を呼び起こすような曲」も表題曲としては存在しない。

それはそうだろう。
1番上は93生まれで1番下は04年生まれだ。
大人すぎるのも青春を歌うのも「なんか違くない?」感は生まれてしまう。
肩を叩けとかそういうことでは無いが、少なからずメンバーを年齢で選ばないのであれば、「万人が聞いて万人が良い、共感できる」と思うような題目でしか曲は作れない。なぜならメンバーが歌っておかしくない歌詞を書く能力が秋元康には備わっているから。おかしくないようにすればするほど、どこに合わせるかが難しくなり、抽象的で、共感しにくいものになる。

その結果ではないが、最新シングル「Actually...」で多くの人が共感できるのは「くしゃみが出てしまう 眩しい太陽 見上げると 」だ。

結局ここ数年、表題曲がパッとしないのにカップリング曲めちゃくちゃいい曲が多いと感じるのは運営サイドがそこのギャップに対する理解が行き届いていないからだと感じる。

まとめ

乃木坂46が徐々に残念になった理由にはここまで挙げたように様々な事柄があっての事なわけだ。

だからこそメンバーが悪い、このメンバーがいなくなったから、パフォーマンスが落ちた、曲の質が落ちた、ということは基本的には無い。

乃木坂46のファンが求めているのはいつも1つ。
「努力・感謝・笑顔」が見えていることだ。

努力しても努力しても届かない選抜
感謝の感じられない運営の対応
笑顔がない楽曲MV

どれもこれも乃木坂46らしくない。

乃木坂46の根幹はそこにある。
それだけは一貫して欲しいと願っている。

僕らはそれが見たいし、メンバーが楽しそうに歌って踊っているあの夏の神宮ライブはどこのアーティストのライブ、アイドルのライブよりステキで、アイドルグループの頂点に君臨するのは乃木坂46で然るべきなんだ。

だからこそ運営がもっとハードに、もっと追い求めて、プライドを見せて欲しい。
後ろから追いかけてくるやつはアイドルの頂点に立ちたいと努力してるよ。他のグループの運営は死ぬ気でやってるよ。乃木坂メンバーはみんなやってるよ。

あとは運営だけ。
期待してるから、怒られるし、ボロくそに言われる。
期待してなかったら、プライドがなかったら、落ちていくのを嘲笑うだけなんだ。


思いっきり舵を切ることも必要だと思います。


やる時はやらなきゃいけない。


日産スタジアム最高のライブになることを願っています。

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