缶々
「缶々」
バカに散々な今日の日を
きっと明日は笑えますように
電車は走る 僕を降ろして
振り返っても 君はいない
カンカンに詰めた宝物
あんなに大切にしてたのに
そんなガラクタ捨てなさいって
あの日母に言われたみたいに
誰かにバカにされてばかり
なんでも金に換算して
価値がないからやめなさいって
うるさい大人ばっかりだ
いつかこの部屋に西日射す
それに反射しないぐらい錆びた缶
戻らない日々 閉じ込めてたのに
振り返っても僕はいない
パンパンに詰めたリュックサック
重すぎて破れたこの心
ガムテープでなんとか保てたけど
ごまかしてばかりの僕に君は言うんだ
たまには背負ったもの降ろしなよ
私があの角まで持ってあげる
がんばりすぎなくていいから
ここにいる それだけでいい
バカに散々な今日の日を
きっと明日は笑えますように
くたびれている人波越えたらなにがあるんだろう？
やけに弱々しい今日の自分
きっと君なら笑ってくれるかな？
電車は走る 僕を降ろして
振り返っても君はいない
前を見よう
だから前を見よう
前髪を気にせずに前を見よう
大切にしてたカンカンをリュックサックに詰めて前を見よう
こんなガラクタみたいな毎日が
いつか宝物になるかなぁ
ボロクソ言われた散々も
答えが合わない暗算も
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