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#6 ショートショートフィルム「合唱」

ハンガリーの道徳に満ちた25分の短編映画。

【あらすじ】
おとなしい10歳の少女ジョフィーは転校したばかり。最初は少し慣れなかったが、すぐに校内で有名な合唱団に入ることを決め、人気者のクラスメイト、リザと仲良くなる。ほどなく、彼女たちは一致団結して合唱団の指揮者である先生に立ち向かうことになる。彼女は見た目と違い、本当は意地悪な人物だった。
【解説】
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2016(SSFF & ASIA2016)のグランプリ作品である本作。翌年の第89回アカデミー賞にて短編実写映画賞を受賞した。米国のアカデミー賞にエントリーするためには世界に約80ある公認映画祭での受賞経験が条件となっており、本作はSSFF & ASIAからオスカーが生まれた第1号と言える。
特徴は子役たちの自然な演技。主人公の少女と、その親友の少女の友情が丁寧に描かれている。そして、テーマ性も評価された作品だ。子どもたちは団結して不条理に立ち向かう。大人の私たちは果たして・・・?

(ブリリア ショートショート シアター オンラインより引用)

あらすじだけ見ると、所謂、悪者を小さい正義達が協力して倒すっていうストーリーを簡単に想像してしまっていた。

大きくは間違っていなかった。

でもその"敵"をやっつけた感が残ったかと思ったら、ラスト10秒でそんな勝ち負けのようなものは微塵も残っておらず、優しさとユーモアに溢れた子供達が魅せてくれたもっと綺麗な物だけ残る。

25分に人間心理の大切なことがぎゅっと詰まっているので、教師だったら道徳の授業で教材にしたいくらい。

自分は社会に出て4年が経とうとしているけど、苦手な客先の担当者や時に憎くなる社内の人間もいる。その感情がMAXになった時に見返しやる、という自分にとってはポジティブな方向へ運ぼうとする。
決して悪いことじゃなく、むしろいいことだと思っていたけど、この作品を観ると、自分だけじゃなく相手もポジティブな気持ちになれる方法はないかと考えさせられた。自分だけがいい気持ちになっていて、相手が傷ついていたらそれも知った時気持ちよくなれるだろうか。

この作品は、生きててあらゆる場面で必ず訪れる状況で、よりいい問題解決方法を教えてくれる。

ちなみに本作品ですが、現在配信が終了しているということを先程知った為、観る方法がないかもしれません・・・

もしいつか再配信がされて、この作品名を頭の片隅で覚えている人がいればいいです。笑

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