9月21日(土)教員サークルcreative growth公開定例会 オープニングセッション 丸岡講座
”ツクル授業”をテーマに講座あり、模擬授業あり、そして参加者の皆さんとのグループセッションありという充実の内容で第1回公開定例会を実施いたしました!!
その中でも、研修会の冒頭でお伝えさせていただいた丸岡のオープンニング講座についてお伝えさせていただきます。
初めに、参加者全員に高杉晋作の像を紹介しました。
参加者からの反応を受け、高杉晋作の辞世の句「面白きこともなき世を面白く」を共有し、彼の生き様や思いについて話しました。この言葉は、教育においても新しい発想を持ち続けることの重要性を教えてくれます。
今日の研修会の目的は、学習者が主体的に学びを創造し、深い学びを得るための授業デザインを習得することです。この「ツクル授業」は、従来の一方通行の授業とは異なり、授業者と学習者が共に学びを生み出すことが重要です。
研修会では、以下のポイントを重視しています:
協働と対話を促進:参加者同士の意見交換を通じて、より深い学びを実現します。
ファシリテーションスキルの育成:教師が効果的に授業を進行するための技術を学びます。
実践的なアイデアの提供:明日からすぐに活用できる実践的なヒントを共有します。
今回の研修会の重要なキーワードは三つです。
学習者と授業者が共に学びを生み出すこと
協働と対話を大切にすること
思いつきを大事にすること
これらのキーワードを念頭に置きながら、参加者にとって有意義な学びの場を創出したいと思いお話をさせていただきました。
参加者のみなさんや会場のメンバーには、今日学びたいことをチャットで共有してもらいました。その中で「子どもたちの声をどう聞くか」や「ファシリテーションの技術」についての意見が挙がりました。
次に、明治から令和までの教育の歴史を振り返りました。教育がどのように変遷してきたのか、これからの授業にどう生かすかを考える重要なポイントです。
明治時代:西洋の教育を模倣することが求められた。
大正時代:子ども中心の教育が始まり、教師と子どもの対話が重視された。
戦後:民主主義に基づく教育が導入され、現在の「ツクル授業」へと続く。
この研修会を通じて、皆様と共に「ツクル授業」の実現に向けた具体的なスキルやマインドセットを学び、成長していくことを目指していきました。参加者同士の対話や協働を促し、実践的な学びを深めていくことを確認し、講座をスタート!!
後半のセッションでは、ツクル授業の具体的なマインドセットやスキルについて掘り下げました。これからの教育に必要な考え方や実践方法を以下のポイントにまとめました。
ツクル授業のマインドセット
学習者中心のアプローチ
学習者が自ら考え、問題を解決する過程を尊重する。教師は知識を教えるだけではなく、学習者の探究を支援します。ポジティブな姿勢
「面白くないことを面白くする」という意識を持ち、授業を楽しむ姿勢を大切にします。失敗を恐れず、挑戦することが重要です。柔軟な思考
状況に応じてアプローチを変え、子どものニーズに応じた授業を展開します。固定観念にとらわれず、新しいアイデアを取り入れましょう。
ツクル授業に必要な具体的スキル
次に、ツクル授業に必要な具体的スキルについてお伝えさせていただきました。
ファシリテーションスキル
学習者が主体的に参加できるよう、環境を整える技術です。オープンエンドな質問を投げかけ、生徒の思考を促します。傾聴スキル
学習者の声をしっかりと聞き、その意見や感情に寄り添うことが求められます。背景や意図を理解し、反応を返すことが大切です。問い返しスキル
学習者に深く考えさせるための質問を行います。「それはどういう意味ですか?」や「他に考えられる解決策はありますか?」などの問いを使い、思考を広げます。励ましのスキル
子どもが困難に直面したときに、励ましの言葉をかけ、モチベーションを維持します。「もう少し頑張れば、新しい発見があるよ」と声をかけることで、学びの意欲を高めます。思いつきを大切にするスキル
学習者が自由にアイデアを出し合える環境を整え、良いアイデアや発見を受け入れる姿勢が求められます。思いつきは新しい学びの源です。
このようなマインドセットとスキルを身につけることで、参加者は「ツクル授業」を実現するための基盤を築くことができます。研修の最後には、参加者全員に本日のふり返りをていねいにしていただき、明日から実践できる内容を共有しました。
参加者からは、「人間理解を押さえることで自然に子どもたちはより良い生き方に主体的に迫ることができる」といった感想があり、今後の授業に活かせる具体的なアイデアを持ち帰ってもらうことができました。最後に、皆様が今日の学びを日常の教育活動に取り入れ、さらなる成長を遂げていただけることを願っています。ありがとうございました!