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不思議がイッパイ厄落とし
「貯金せずにパァ~っと使ってしまいなさい」
数年前に厄年をむかえた折、母から「まとまった金額のお金」を渡され、すみやかなる散財を命じられた。
いやいや急に言われても困るし。貯金もしたらダメってどういうこと?
よく聞いてみると、実家のあたりでは「厄祝い」なる宴席を開き、お世話になった同級生や近所の人にふるまう風習があるという。
しかし「そういうのが苦手」な人は、宴席の代わりに何でもパァ~っと好きなことにお金を使い、同時に煩悩と災いを手放したらOK!らしい。
んなアホな(笑)と何度も確認してみたのだが、やはり冗談ではないらしく、「買い物するなら長いものがいいよ」「真珠のネックレスにしたら?」と急かしてくることキリがない。
「そこまで言うのなら」と、長くもなくて真珠でもないNikonの一眼レフカメラを購入して私の厄年は事なきを得た。
時は流れて2023年。
祖母が遺してくれた歳時記をめくっていると、「厄落(やくおとし)」の記載が。
災難をのがれるために、節分の夜に厄落としの禁厭をする。方法は地方によって違うが、もっとも広く行われているのはふぐりおとしである。氏神様へ参詣して人に見つからぬように褌(ふんどし)を落としてくるので、これで厄を落としたことになるのである。
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いやいやいやいや、ちょっと何言ってるか分からない(笑)。
(見たくはないけど、見てみたい)
ニッポンの厄落としには不思議がいっぱい!というお話でした!
ー完ー
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