マインドセット キャロル・S・ドゥエック著
選んだ理由
尊敬しているメンターさんお勧めの著書だったので手に取ってみました。
①マインドセットとは何か
この本の中では、硬直マインドセット(fixed mindset)の人。自分の能力は石板に刻まれたように固定的で変わらないと信じている人。自分の能力を繰り返し証明せずにはいられない人。そして、しなやかマインドセット(growth mindset)人間の基本的資質は、努力次第で伸ばすことができるという信念の人。持って生まれた才能、適性、興味、気質は個々に異なるが、努力と経験を重なることで、誰でもみな伸びていけるという信念。うまくいかない時にこそ、粘り強い頑張りを見せる人。この2つのタイプがある。
硬直マインドセットタイプは、自分が他人からどう評価されているかを気にし、しなやかマインドセットの人は、自分を向上させることに関心を向ける。そして、自分自身でマインドセットは変えることが出来る。
②能力と実績のウソ、ホントについて
トマス・エジソンは、もともとは天才だったわけではなく、もともとは普通の少年だったという。彼を、最終的にその他大勢から引き離したものは、並外れたマインドセットと意欲である。…と著書にはある。トマス・エジソンだけでなく、ダーウィンも、モーツアルトもだという。
周囲の期待ほど能力を伸ばせずに終わる人もいれば、予想以上の事をやり遂げる人もいる。その違いはどこにあるのか。
まずは、硬直マインドセットか、柔らかマインドセットか。
著書には、教育をする側の柔らかマインドに着目している。硬直マインドの教育者のもとで、潜在能力を過小評価され、知能を開花出来ずいる生徒がいかに多いかとある。そして、逆に学習できる環境がある限り、世界中の誰でも能力をのばすことが可能だ。
そして、褒めることは良いことだと言われているが、その褒め方次第では、マインドが好調久マインドになってしまい知能が下がってしまうということがわかった。例えば、同じ正解をした生徒に「よくできたわ。頭がいいのね。」というのと「よくできたわ。頑張ったのね。」というのでは、後者の方が伸びていくという。頭が良いというと伸びがなくなり、チャレンジ精神をなくし、成功の道を閉ざしてしまう。なので、子供を褒める時に、「頭が良い。」とは褒めてはいけない。「頑張ったね。」と褒めること。
③対人関係のマインドセットについて
硬直マインドセットの人は、相手に拒絶されると自分を否定されたように感じる。受けた傷を癒す手立てがない。復讐することで救われると思っている。しなやかマインドの人は、復讐は好まない。しなやかマインドセットの人は、相手を理解して、許し、そして前向きに進もうとする。
また、硬直マインドセットの人としなやかマインドセットの人では、苦手な場面に臨む姿勢がまるで異なる。しなやかな人は、前向きにチャレンジするが、硬直な人は、失敗をおそれて尻込みする。
気付き
上記には、自分の気になるポイントを簡潔にまとめてみましたが、この著書全体を読んでみて気付いたことは、やわらかマインドセットにいかにしていくか。そこに答えがあることが分かりました。
自分事に考えすぎてしまうとわかりずらいですが、少し俯瞰してみるととても分かりやすいことだと感じます。硬直マインドだとどうなっていくのか。しなやかマインドセットだとどうなっていくのか。
今、著者の視点から考えて見るチャンスをいただけたと思い、本の中の事例を自分事だととらえて、改めてこの二つのマインドセットを感じてみたいと思います。
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