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海外で働く方法【2022年版】

「どうしたら海外で働けますか?」

2018年に外資系コンサルティングファームに入社以来、幾度となく後輩、就活生、学生時代の知り合いに聞かれてきた質問。
社会人3年目で海外渡航のチャンスを手にした私なりにこの質問に答えてみたい。
この記事に共感あるいはこの記事の内容が為になったと思ったら、最後にLikeをお願いします!また続編をやろうと思います。

従来型の海外就職方法

駐在:社内の出向制度を使って海外で働くという方法。往々にして日本の大手企業には平均3〜5年社員を海外(現地法人や工場等)に出向させる制度があり、この方法を使って海外に出る日本人が今でも最も多いのではないだろうか。

駐在のメリットは、以下4点ほど
①会社からある程度家賃や給与の補助が出る。特に日本より物価の高い国に行く場合には、今の生活水準を維持できるだけの補助が出る事が多い
②勤務地が変わるだけで、転職するという訳ではないので雇用(収入)は安定している(よほど問題を起こさない限り日本に強制送還されることはない)
家族帯同が可能。子供に海外生活を経験させたい場合など、会社が学費を負担する場合もあり、家族と共に海外にやってくるパターンは非常に多い。
④ビザ、確定申告など必要な諸手続きに会社のサポートを得られる

一方でデメリット・難点としては
①そもそも社内で駐在希望者が多い場合には、事前の選考を勝ち抜かなければならない。つまり今までの成績が良くない場合には望みが薄い
②また上記に付随して若手の内に駐在できる例は稀。欧州に滞在していた印象からだと、社会人10年目でも若手と呼ばれているような世界
③所属企業の現地法人や工場がある国、あるいは新規進出先等、駐在先を自分で選べない、選べても選択肢が限定的
④基本的には3〜5年で帰らないといけない。仮に辞める場合には違約金的なものが要求される場合もある
⑤現地での日本人同士の付き合い。全く1人で派遣されるケースは少なく、基本的には何人かの日本人がまとまって出向することが多い。現地に既にいる日本人だけではなく、お客さんなどとにかく日本人との付き合いは避けられ
ない


現地就職:次に現地の企業に直接応募して、就職するという方法。日本では駐在に比べると少ない印象であるが、現地のMBAや大学院修了者はこの方法を取る場合が多いのではないだろうか。

現地就職のメリットとしては
①ある意味一番日本から離れることができる。基本的に毎日接するのはローカル採用メンバーで、その国の文化・人・言語等が好きな人、逆に日本の文化・人・言語からをとにかく離れたい人にはお勧め
②X年以内に帰国しないといけない等の時限性がない。好きなだけその国に滞在できる

デメリット・難点としては
①現地のMBAや大学院修了者にとってはそれ程問題ではないかもしれないが現地語を話す必要がある。英語だけでOKな場合もあるが、英語しかできない場合にローカル採用との壁を感じるとの声も多い
ビザ発行(滞在の権利確保)を就職先に頼ることになる。特にアメリカなどで問題なのはビザ。就職先が全面的に無期限滞在用のビザ発行をサポートしてくれる場合もあるし、1年更新の場合、そもそもサポートしてくれない場合など、ビザは海外就職の肝だが雇用時にどこまで保証してくれるのかよく確認する必要がある。仮に最初の就職先でビザが確保できたとしても、転職先がまた同じように保証してくれるとは約束されておらず、ビザを会社頼みにせざるを得ない場合には、不安定に感じる一番の要素かもしれない。
日系企業に就職する場合、正直日本からの出向者より待遇が良くなることはほぼない。給与や家賃手当を受け取っている出向者を傍目にどこまでモチベーション高くやっていけるか、日系企業への就職は比較的容易であるがモチベーション維持に苦労するかもしれない


ワーキングホリデー:言わずもがな、とにかく今すぐに海外に行きたい、比較的若い人はこの方法が良いのかもしれない。ただし、現地で会ってきた日本人を思い返すに個人的にはお勧めしない

メリットとしては前述の通り、国にもよるが簡単な書類提出のみで海外に行ける場合もある。専門性、学歴、経験などがあまり問われない
デメリットとしては、アルバイトや契約社員として働くこととなり欧州等に行く場合は生活が苦しい。応募にあたっては年齢制限がある。これが個人的には一番の問題だと思うが、海外に行くことが目的化してしまい、結局自分は何をやりたいのかという問題にぶち当たる人が多い(20代後半でこれに嘆いている人を多く見かけた。。)

最近の海外就職の流行

ズバリここ数年で数が増えてきたのがフリーランス。「どんな仕事をしたら海外に行けますか」と今就活生に聞かれたら、何らかのスキルをつけてフリーランスで働くのが一番と答える。
もちろんプログラミング等IT関連の知識を持つ人が多いが、ネイリスト、アーティストといった方々もちらほら。
フリーランスのメリットとしては、その国に飽きたらまた次の国に行ける事。国境を跨ぐ移住計画を立てる人が多く、ヨーロッパ人の中ではかなり主流である。
デメリットとしては、全て「駐在」の裏返しで、収入が安定しない、ビザ等の諸手続きを全て自分でやる必要がある等。ただ日本でフリーランスをやっていたとしても同じ話なので、海外フリーランサー特有の問題ではない。

結局は海外+何にこだわるか

ここまでどうしたら海外に行けるのかについてご紹介したが、どの方法を選択するのか、あるいは何もしないのか、ここから先は読んでいる個々人の状況によって変わってくる。ただし共通して言えるのは、結局海外に行って①どんな水準の生活をしたいか、②何を成し遂げたいのか、といった自分が「海外」という軸以外にどんな「こだわり」を持っているのかに気づくのが大事。
私の場合には、海外に行っても日本での生活水準を落としたくなかったし、仕事は引き続き金融業界と決めていたので、駐在という形を選んだ。
海外出向を経験した今は組織や時間に縛られない形でまた海外に行こうかななんて思っているけど、次の目標や3年目で駐在につながった経験についてはLike数次第でまた次の記事で書きます。

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