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「スキぴ」という言葉が内包するイマドキ女子の闇(「愛がなんだ」映画レビュー)

新型コロナウィルス感染対策のリモートワーク・外出自粛となってから、自宅でお酒が入ったタンブラーをカラカラ言わせながら家で映画やドラマを観る時間が増えました。

今の時間を我慢の時間ととらえるよりも、もちろん必要な自粛はしながら上手くストレスを発散しつつ快適に家で過ごす方法を考えていくことが大事なんじゃないかと個人的に思っています。

そんなことはさておき、「スキぴ」という流行り言葉はご存じですか?直訳すると「好きな人」ということですが、関係性は様々。

彼氏彼女のことだったり、片想いの相手だったり。はたまた都合のいい関係を表す都合のいい言葉だったりします。そんなフワッとした、甘酸っぱいというよりリアルでほろ苦いスキぴとの20代後半の恋愛を描いた映画が

「愛がなんだ」(2019年)です。

主人公テルコはまさにTHE・恋愛体質

友人の結婚式の二次会で出会ったマモくんとは友達以上恋人未満な関係。マモくんはちょっと猫背でどこか掴めないイマドキ草食系会社員。いつの間にかテルコの世界はマモくん一色で染まっていきます。夜遅くでも、風邪を引いた彼から呼び出されたら「ちょうど仕事終わって帰るところだった~。」とウソをつき速攻で彼のアパートに向かい、味噌煮込みうどんを作ってあげます。

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