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霊能者が語る 妻とのあの世日記 第117回 「あの世から見た人間関係が良好な状態とは その3」

「まだ人間関係の話してるけど、基本的にあの世に行くと分かり合えるので、死後にいがみ合うことはないんやろ?」
「ないわ。生前仲良くしてたけど、死後はあまり会わなくなることも割とあるのよ」
「それはなぜ」
「家族とか、親族とか、そういう縛りが生前あったから仲良くしてたけど。自分の本当にやりたいことに気づいたら、一緒にいる意味がないからとか」
「それはいいことなのか悪いことなのか」
「死後の話だからいいじゃない、好きにしてるわけだし」
「まぁそうなんやろけどね。そうなると、何らかの現実面でのしがらみ、同じコミュニティだからとか、同じクラスだから、職場、家族が同じだから、で縛られてるから「仲良くしてる」と思ってるけど、実はそうでもない事例もあると思うと疑心暗鬼にならんかね?」
「でも死んでからじゃないと気づかないから」
「生きてる時に気づいたら地獄では?」
「そのコミュニティから離れる選択肢選ぶでしょ」
「隔離された集落で、そこでしか生活できない場合とか無理やん」
「そうなったらその中で頑張って人間関係よくしないと」
「死後も続く「良い関係」が良い人間関係ではないんね」
「肉体関係を持つほど霊的につながりが強くてもあの世で一緒にいることは少ないからあんまし気にしなくていいと思うし」
「そう考えると、死後に結ばれましょうとか、天国で二人は仲良くやってるのかな、とかそんな展開のある物語が盛り上がらんがね」
「知らないならいいのよ」
「心中した結果、あの世で2度と合わない場合とかもあるんかね?」
「あるんじゃないの?死んでみたら実はただ周りのノリに当てられて二人で盛り上がってただけって気づくかも」
「それは周りが反対してるから二人の世界が盛り上がるって感じの話かね。そうなると反対された状態で勢いに任せた行動はあんましよくないってことになるね」
「それでも現世でいい関係ならいいじゃない」
「あの世ではそれぞれが自由になるってことか。結局、人間関係って何やねんって感じになるね」
「その時その時を、有意義に過ごせるならいいんじゃない」
「そうなると、義理で友人作ったりするよりは行き当たりばったりで出会った人たちと一時的にでも仲良くする、なんかこう世界一周して現地の人たちと仲良くしているような人、というのが一番本質に近い行動してるようにも見えるね」
「義理で作った友人でも、それで人生が楽しいならいいじゃない」
「銀河英雄伝説で、キルヒアイスはアンネローゼに言われてラインハルトと友人になってるけど、あの辺の話がいつも引っかかるんよな」
「いい話じゃない。隣に美形の姉弟いたら友達になるでしょ」
「それこそ卑しい考えやがね。ラインハルトとキルヒアイスは果たして本当に友人だったのか?といつもあれ読みながら考えるね。
単に憧れのアンネローゼに義理を果たして死んだだけではないのかと」
「そんな捻くれた見方してたの?」
「幼い時から一緒にいるから、単にお互いを知ってるだけの関係とかではないのか?」
「それが親友、幼馴染じゃない」
「それがよくわからんね」
「あなたにいないからよ」
「そうかもしれんけどね。引っ越しばっかりで幼馴染というジャンルは未知の世界や」
「特定の地域で長く人間関係を作るという経験がないからわかんないのよ」
「そんなもんかね」

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