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霊能者が語る 妻とのあの世日記 第104回 「あの世の生態系がやっぱり気になる」

「薔薇の話を聞いてると、やっぱり土壌の菌とか虫とかそういうのの働きについて知りたくなるがね」
「そんなこと考えたって興味ない人は見えないし感じないし」
「そうなると、土をいじったことのない人があの世に行って。その人がジャガイモ育てようと思ったら輪作障害とか起こらんのかね?」
「そんな人がジャガイモ育てようとか思うかなー」
「育てたかったけど、やんごとなき理由でずーっと作るに作れなくて。
老後にそれやろうと思ったら早くに亡くなって、それで死後にやっと「畑作れるぞ!」と思った場合はどうなるんかなってことだが」
「多分あの世で作ろうと思わないでしょ」
「そうなん?」
「肉体持ってる時に「やってみたいな」って軽く思うのたくさんあるでしょ。それくらいだったらあの世でつくらないわ」
「たとえば、妻はゲームとかしないけどプレステ5でハリーポッターの世界観のゲームが出てるけどしたいとか思わんの?」
「自分の城があるから」
「あ、ゲームより面白そうなとこあったね」
「ゲームが好きな人は生前からやってるわよ」
「じゃあ、8月25日にアーマードコア6が出るんだけど。それを楽しみにしてるんだよね。
そんな僕が明日死んだ場合は、あの世でプレステ5でアーマードコア6がプレイできるのかね?」
「できるんじゃないの?」
「すると、ソニーのジムライアンがプレステ5持ってきてくれて、アーマードコアは山村ディレクターが持ってきてくれるんかね?」
「誰それ」
「なんかソニーの偉い人とフロムソフトの偉い人」
「そんなこと現実的にイメージできる?」
「いやあったことないし。ジム・ライアンって人見たこともないし」
「じゃあAmazonから配送されてヤマト運輸が持ってくるわよ」
「あの世らしくないね〜」
「あなたが気にする土壌細菌とかも、そうやって知らない人には影響出ないから。さっきのジャガイモ作る人は連作障害とか気にせずガンガン作れるわよ」
「異世界農家みたいななろう系っぽくなるね。でも僕みたいに植物が育つには虫が、細菌が、とかそんなこと知ってて気になる人の場合は畑耕すと影響を受けるようになるんかね」
「影響を受けるプレイがしたいならそうかも」
「影響受けないよ、と選ぶとそのルートもあり?」
「そうじゃないの」
「そうなると、土壌細菌とか虫たちは死んだ後どうなるん?死後の世界で働き口ないやん」
「働く必要ないじゃない。集合無意識とかそっちに入ってるんじゃないの」
「集合無意識に入るとネコは人語を介するようになってたけど、そうなるとジャガイモの連作障害を生み出す細菌の集合無意識と接触すると、連作障害を起こす細菌が話しかけてくるのかね」
「そうじゃないの?」
「やってみていいかね」
「まずは虫からやってみたら」
「ネキリムシとかカナブンの幼虫とかこのバラ園にはおらんの」
「いたら殲滅してるから」
「ということは居たこともあったん?」
「あったわね」
「なんで今おらんの」
「私が拒否してるから」
「なんで最初出てきたん」
「そういうものだと私が思ってたから」
「そのカナブンの幼虫はカナブン集合無意識から派遣されてきた虫なんやろ?何を考えてそんなことするんかね」
「聞いてみれば?」


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