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nod.
2024年4月23日 11:13
何もない。不意に、思った。自分の中の空白を、見つけてしまった。ほんの僅かな違和感から、自分の感情の不調和の原因を探るべく覗きこんだ隙間に、みるみる吸い込まれるように飲まれていった。その先は、僕の内的世界であるはずなのに、見知らぬ空間で、自分がいかに孤独で貧しく、つまらない存在であったのかを思い知らされた。僕はどうにか繋ぎ留めていた希望を、手放していくのと同時に意識が遠のき、自分が空虚だ