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#コラム
自分を理解されたいけどその辺の軽薄なヤツらとつるむなんてごめんだって思ってたあの頃の私の話
オタク以外の人と普通に会話することができなかった頃、クラスの明るくて爽やかな女子の話すタイミングや声のトーンをひたすら観察していた。
話しかけてくれた時にも、相手が笑顔なら同じように笑顔で返したり。
爽やかかどうかはわからないけど、それなりに明るく話せるようにはなった。
「あの子たちを見習おう」と思えるようになるまでは、「あいつらは軽薄で中身がない。私は深い繋がりを求めている」とか思っていた。
君は「驚異の伸張法」をおぼえているか
「驚異の伸張法」。
それを初めて知ったのは、ジャンプだったかガンガンだったか。
あの頃、少年誌も少女誌も、巻末にはうさんくさい小物の通販や情報商材の宣伝が載っていた。
最近は読んでいないのでまだその広告があるのかわからないけれど、「サン宝石」は数年前に店舗ができていたので、きっとまだ掲載されているのだろう。
あのうさんくさいページには、夢があった。
鞄やベルトループにつけてアクセサリーにも。