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4月・5月の読書録

ここ最近ではダントツに読書が進まなかったふた月。
なぜだろう。読みたい気持ちはあるのに。キー!!!(狂)

かろうじてポツポツ読んだ本の記録を一応しておく。
冊数は少ないが、何気に濃かった気がする。

ホント、それにしても、こんな読まない事もあるんだ、、、
なんで?ねえ??(そんなの知るか)

・相変わらず自分用健忘録
・関係なしの独り言度、高し
・なので、なんの参考にもなりません
・時々感想のような感想じゃないような
・ネタバレあったりなかったり
・引用のあらすじは主にAmazon様から拝借


静かな雨(宮下奈都)

会社が潰れた日、パチンコ屋の裏の駐車場で、やたらと美味しいたいやき屋を見つけた行助。そこは、こよみさんという、まっすぐな目をした可愛い女の子が一人で経営するたいやき屋だった。行助は新たに大学の研究室の助手の働き口を見つけ、そのたいやき屋に通ううちにこよみさんと親しくなり、デートを繰り返すようになる。
だがある朝、こよみさんは交通事故の巻き添えで、意識不明になってしまう。家族のいないこよみさんのために、行助は毎日病院に通う。三月と三日経った日、奇跡的に意識を取り戻したこよみさんだが、事故の後遺症の高次脳機能障害で、短期間しか新しい記憶を留めておけないようになっていた。

「たいやき屋さん、いいなあ」と言うふんわりとした気持ちで読み始めたら、思いのほか重い話。だけど、なんだか希望はあるし、なにより、これデビュー作なの?っていう衝撃が大きい。

こよみさんという一見か弱そうな女性(女の子と表現されているからそう感じるのかも)は、だけど、ひとりでたいやき屋やってるし、お店を出している場所はパチンコ屋の敷地内だし、変な客に絡まれてもなんだかんだやり過ごしてしまう度胸の持ち主。

過去のこよみさんの暮らしぶりはあまり明かされていないが、時々ポツポツと出てくる話から、少しずつ想像が広がる。

そうか、と思った。
たい焼き屋さん、いいなあ。ではなくて、こよみさんのもっている芯というか、心の在り方がうらやましかったのかもしれない。こんな人いいなあ。この人のような考え方したいな、のいいなあ。だったのか。

たい焼き屋さん、もちろんいいけどね。

正欲(朝井リョウ)

あってはならない感情なんて、この世にない。
それはつまり、いてはいけない人間なんて、この世にいないということだ。

息子が不登校になった検事・啓喜。
初めての恋に気づいた女子大生・八重子。
ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。
ある人物の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。

しかしその繋がりは、"多様性を尊重する時代"にとって、
ひどく不都合なものだった――。

「自分が想像できる"多様性"だけ礼賛して、秩序整えた気になって、
そりゃ気持ちいいよな」

これは共感を呼ぶ傑作か?
目を背けたくなる問題作か?

すごく話題になっていた時は、ひねくれ心が発動して読めなかった。
あの日の私を殴りたい一冊(早よ読めやと言う気持ちで)

正しい欲望って何だろう。

人が当たり前に持っていると思われる欲望

人に認められる欲望と
人に認められない欲望の違いって

そもそも認めるって誰が誰に?

当たり前ってなんだろう
それは誰が決める事?それはみんな同じじゃないといけないの?

共感できなくても
理解できなくても
受け入れられなくても

知って欲しい
否定する権利は誰にもない

石都奇譚集(飯沢耕太郎)

現代日本を代表する写真評論家・飯沢耕太郎によるアフリカ紀行・旅行記。

東アフリカ・タンザニア、インド洋に浮かぶ隆起珊瑚の島、ザンジバル。石造りの旧市街(ストーンタウン)の光と闇をさまよう旅人による〈魔術的トラヴェローグ〉。ケニア・ナイロビ留学体験をもつ著者が、ザンジバル島への旅の日々を現実と幻想が交差するスタイルで描くショート・ストーリーズ。著者による写真も多数掲載。

久しぶりに隣県に旅した時に出会った一冊。旅先でたまたま出会った旅の記録の本って、買わない訳にはいくまい。しかも、旅の記録ってだけでなく、現実の出来事と、時折非現実が混ざって混乱しつつも、石の都を仮想旅行できる素敵本。

非現実ではなく「幻想」って言い方がいい。

ウフングオ=鍵のお話が好き。

ゲストハウスの鍵なんだけど、まるで鍵が意思を持っているかのように、いつの間にか外に出かけてしまったり、自分が鍵である事を不満に思っていたり、他の部屋の鍵に恋煩いしたり、なんだか可愛らしいのだ。しまいには・・・・

購入時にお店の方が「この本いいんですよ。旅した気分になれるんですよ。」と言ってくれたのがまたなんだか嬉しかった。

私も見知らぬ異国をちょこっと旅できた気分になった1冊。

つけびの村(高橋ユキ)

2013年の夏、わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。
犯人の家に貼られた川柳は〈戦慄の犯行予告〉として世間を騒がせたが……
それらはすべて〈うわさ話〉に過ぎなかった。
気鋭のノンフィクションライターが、ネットとマスコミによって拡散された〈うわさ話〉を一歩ずつ、ひとつずつ地道に足でつぶし、閉ざされた村をゆく。
〈山口連続殺人放火事件〉の真相解明に挑んだ新世代〈調査ノンフィクション〉に、震えが止まらない!

これは課題図書。
いや、何の課題?田舎に暮らすUターンした私の課題図書。

つけびにならない様に、、、、、(ならないよ)

なんて、ふざけた感想は置いておいて、ノンフィクション、ルポタージュものはあまり普段読まないので、その為か、先を知るのが怖いから?なのかは分からないが、ただでさえ本が読めていないのに、結構苦戦した1冊。

なんだろう、小説とかなら読む気がある時はスラスラ読めるのに、ノンフィクションものになると途端に読むのが困難になる。読みたいのに。

当時テレビのニュースでチラッと見て、なんだか田舎で怖い事件が起きてるな、、、くらいの記憶しかなかった。

本書では事件の内容、その後、などを追って知る事が出来た。それも本当に一部なんだろうけれど。

著者の取材の執念がすごい。

この本は実は自分で選んで購入したのではなく、何年か前に、パンと日用品のお店でお任せ選書で買ったものに入っていた一冊。なかなか癖の強い選書。好きだ。

そんなこんなで
4月と5月合わせて4冊。冊数は少ないが、なぜか今まであまり読まなかったノンフィクションと新しいジャンル?に挑戦していたのだなあと、あとから
ふと思う。

たまたまだけど、ノンフィクションといえば、最近新たに追加した歌舞伎町のと、ヒグマの話が控えている上に、そういえばなぜかずっと積読している「ルポ西成」もある。

ゴクリ・・・・

また、曲者だよ、、、

40ページくらい読んでしばらく積読してたから、もうまた最初から読まなきゃ(「つけび・・・」でも同じ事してる)

また2ヶ月くらいかかるか???

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